デン爺
皆さんは、はじめ読んで面白かったのに、だんだん残念な感じになっていった作品を読んだことがあるでしょうか。
私は結構あります。
特に週刊誌などを買って読んでいると、そういった作品には結構出会います。
1巻分つまり10話程度までは面白いのに、急にダレてくるというか、あれ?という感じのに。
そして、その傾向はギャグ漫画に多くみられます。
ギャグ漫画は毎回のアイデアが勝負になってきますが、実際、10話が一つの壁としてあるようですね。
今回は、そんな残念な作品の中から、「楽々神話」という作品を紹介したいと思います。
ただ、先に言っておきますが、ただのこの作品はただの駄作ではなくて、はじめは本当に面白いです。
連載が始まったころは、毎週ワクワクさせてくれる作品でした。
なので、気になった方は、2巻完結ですので、ぜひ読んでみてください。
楽々神話ってどんな漫画?
(引用;https://ebookjapan.yahoo.co.jp)
まずは、「楽々神話」について、基本的な情報を紹介していきたいと思います。
概要
・作者;椿太郎
・掲載誌;週刊少年マガジン(講談社)
・発表号;2017年18号~第35号
・巻数;2巻(完結済み)
あらすじ
化け物と呼ばれ、周囲から孤立していた少年・東堂司の日常は、高天原から家出をしてきた神様・神無と出会ったことで激変する! 彼女が勝手に家に居候し始めたのは序の口、ヤバいくらい毎日が“厄災”尽くしに!! 破天荒神様×超問題児。ハチャメチャ度200%の青春神喜劇、開幕!!
(引用;https://kc.kodansha.co.jp)
登場人物
東堂司
化け物のように喧嘩が強いと周囲から恐れられている。実際、戦闘力はすさまじく神の羽京を素手で倒してしまうほどである。幼少気に母を亡くし、一人暮らしをしている。高校生の16歳。
神無
災いをもたらす禍々しい力を持つとされ、高天原の最果てにある小屋に100年間幽閉されていた。その間、本で忍界のことを勉強し、憧れを持ち小屋を脱走。その後、人間界で司の家に居候している。一応女神。
水希
神無を暗殺に来た高天原の刺客。しかし、神無の返り討ちに遭う。さらに、神無を倒すまで高天原に帰ることができないので、司の家に居候し、神無には下僕扱いされる。
感想と評価
最初もいいましたが、この作品は始まって10週程度は非常に面白かったです。
コメディ要素が中心というか、もうそれしかない。といった具合で、
通常避けられる下ネタもガンガンに使って、緩急も全くなく押せ押せで、爽快感ある展開となっていました。
(引用;https://ebookjapan.yahoo.co.jp)
実際、畳みかけられる展開に耐え切れず笑ってしまうほどでした。
しかし、残念なことにネタ切れなのか、それ以降は急にシリアスモードに転換し、一気に終息していった感じでした。
そして、シリアスを脱して、またコメディ展開となってくれるのか。と期待していた時に連載終了で、
連載終了の文字を見たときは、もう一回あのはじめの雰囲気を読みたかったな。というのが正直な感想です。
なので、先に厳しめにコメントしていましたが、実際にはもっと読んでいてたかった作品です。
ただ、コメディ部分には下ネタも多く、また幼稚的なネタも多く含まれていたので、好き嫌いが大きく分かれる作品ではないかと思います。
実際に連載時にもそれらを批判する声も多くみられました。
しかし、ここまで思い切った作品は他にないので、そういった批判の声に流されず、興味のある人は一度読んでみてほしいと思います。
打ち切り?
さて、「楽々神話」ですが2巻までしか続いていなくて、17話までしかありませんから、
当然、連載終了の発表があったときは「打ち切りなのか」といった声が多くみられました。
しかし、実際は打ち切りではなく、「作者自らが連載を終わらせた」が正解です。
最終・2巻のラストのコメントで、
週刊連載の過酷さに対するキャパシティが足りなかった。
とあとがきしています。
実際、最初はコメディ要素が中心で飛ばした展開で爽快感ある話となっていたのに、ネタ切れなのか、終盤はシリアスモードへと変化を余儀なくされていました。
しかし、打ち切りではなかったので、少なくとも編集側はまだまだいける作品だと思っていたということです。
私も、同様でシリアス明けのコメディ展開も見てみたかったですし。
また確かに、1巻と比べると勢いは落ちますが、作品全体としてはプラス評価の作品だと思います。
そのため、作者の椿太郎には今回のことでめげずに頑張ってほしいと思います。
次の作品は期待できるのではないでしょうか。
月刊の作品など見てみたいですね。
おわりに
さて、今回は1巻は面白いのにだんだん残念になっていく作品として、「楽々神話」を紹介しました。
そして、こういった作品はまだまだ数えきれないくらいあると思います。
ただ、改めて分析してみるといろいろ特徴があって、こういた作品もそれぞれの良さがありました。
なので、気になった方はぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。