今回は、畑健二郎の作品を読むにあたって知っておきたい、人に教えたくなる、それらの作品に見られる特徴を紹介したいと思います。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
また、実際に読んで絶対におすすめできる作品も紹介したいと思います。
畑健二郎とは
はじめに、畑健二郎の基本的な情報について紹介したいと思います。
概要
畑健二郎は1975年10月19日に福岡に生まれ2002年から漫画家の活動をしています。
漫画賞の受賞歴は一切ないにも関わらず、サンデーのスーパー増刊にて「海の勇者ライフセーバーズ」を連載。
代表作は「ハヤテのごとく!」で、本編だけで全52巻が発売されています。
現在は、週刊少年サンデーにて「トニカクカワイイ」を連載しています。
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また、2018年2月には「それが声優!」を共に執筆していた声優の浅野真澄と畑健二郎自身のTwitterで発表しています。
漫画を描き始めたきっかけ
畑は自身のインタビューにて、
畑健二郎
大学受験の勉強はあまりしていなかった。が、当時ライトノベルに影響を受け、大阪芸術高校大学の芸術学部に入学する。
そのため、大学時代はラノベ作家になることを夢見ていました。
だから、富士見書店のファンタジスタ長編小説対象に2度ほど投稿していました。どちらも落選でしたが。
その頃、小学館から「かってに改蔵」のアシスタントの話が入り大学を中退して上京。
そのときの作者が久米田康治先生で今の師匠となっています。
そして、師匠のもと半年かけて漫画を仕上げ、2002年、少年サンデー特別増刊Rに「神様にRocket punch!!」が掲載されて、デビューを果たしました。
と語っています。
作品の特徴
ここからは、畑健二郎の作品に見られる特徴を紹介していきたいと思います。
ジャンル
畑健二郎の作品は、いわいるラブコメで、執筆する作品は、その大半が同一の世界上の出来事として物語が構成されています。
そのため、物語内での日にちは一定なため季節ごとのイベントは一つの作品に一回しか出てきません。
物語においては流れからの笑いはもちろんながら、その時代ごとに流行したネタなど社会的な要素を取り入れたネタも多く活用しています。
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その中には、現実世界との季節のズレを指摘した小ネタも多々登場します。
また、ラノベ作家を目指していたということからも、アニメや同人誌といったサブカルチャーをもとにしたネタも多く取り入れています。
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サブカルチャーをもとにしたネタは、正直言ってマニアックなものも多いため、実際に畑健二郎の作品をすべて読んでいますが、すべてを理解するのは難しかったです。
しかし、すべてがわからなかったとしても十分おもしろかったし、笑えました。なので、不安に思った人も安心してください。
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逆にわかったら倍笑えますし、一度読んで見るのも良いと思います。
また、執筆当時に流行っていた出来事、ネタなどが多く反映されているため、大人の方でも楽しめるのではないかと思います。
そしてなんと言っても、畑健二郎は作品の中で、現実世界の漫画家の状態や出版社とのやり取りなどを赤裸々に告白しています。
特に多かったのが、「ハヤテのごとく!」で当初は10回限りの繋ぎの連載予定だ!とか、原作者(畑本人)が展開を思いつかなかったので、18ページに2話掲載となってしまったのだ!とか…
更に、単行本の巻末にはおまけ漫画として大人の事情や自虐ネタをキャラに言わせたりと結構無茶苦茶やってますが、それらもしっかりと笑いに結びつくのでさすがです。
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赤裸々告白といえば、畑健二郎は週刊少年サンデー公式サイト内の「まんが家BACKSTAGE」の更新数が2位以下に圧倒的な差をつけての更新記録を持っています。
ここには、掲載話を書いていたときの裏事情や当初の構想、また感想や質問にも答えたりとボリュームたっぷりのコメントとなっていました。
ちなみに、「ハヤテのごとく!」を連載していたときは休まず毎週上げていたため、現在の「トニカクカワイイ」までの分と合わせ、Vol.444まで行っています。
最近は、自身がTwitterを始めたことから更新回数は途絶えていますが、それでも444はほかの作家たちと比べると圧倒的な数字です。
そちらも暇があったら、読んで見てはいかがでしょうか?
キャラクター
畑健二郎作品のもう一つの特徴として挙げられるのが、キャラクターです。
畑健二郎の作品の登場人物は、あまりリアルに人物を書くのではなく、顔を大きく書いたり、その中でも目を誇張して書いたりとどちらかと言うとアニメ調のような特徴が感じられます。
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具体的に伝えると、ぼかしや水彩の質感を使わずはっきりとした線を使わず、色を重ねて面で作っていく方法でリアリティー感が強いテイストのイラストではなく、
線もパスのような太めのはっきりとしたもので、簡略化して表現されている。そして、配色が原色寄りでカラフルと言った特徴のあるデフォルメイラストと言われる分野に入るタッチではないかと思います。
多くの日本漫画は、前者のリアリティー感の強いテイストのタッチで描かれています。
それは、非現実感のある作品にをいても読者をまるでそこにいるように引き込まれるように感じさせるため、より現実感の感じられるタッチが用意られるためです。
一方、後者の方はどちらかと言うとアメコミに見られる特徴です。
しかし、こちらのタッチはほのぼの日常系の作品に非常にマッチしているものです。
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アニメを見ている人は共感してもられると思いますが、実際にこういったタッチの作品はほのぼの日常系を描くにあたって非常に多く利用されています。
そして、畑健二郎の作品もこの分野であると言って良いと思います。
なので、あえて日本漫画にあまり見られないこちらを利用することによって、より一層作風とマッチしていて作品全体により良い傾向を生んでいます。
また、畑健二郎は登場するすべてのキャラクターが主人公と考えています。
そのため、多くの作品でメインキャラクターのみならず一見サブに見えるキャラクター達にも重要な裏設定や、物語における重要なパーツを担っていたりします。
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なので、そういったキャラクター達をメインとした別漫画も多く発売されていますし、自身の他作品のハイパーリンクが各所に組み込まれています。
そういったところも、畑健二郎作品に見られる特徴ということができるのではないかと思います。
おすすめ作品
ここからは、実際に読んでおすすめしたい作品について一部になりますが、紹介していきたいと思います。
ハヤテのごとく!
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まずは、なんと言っても畑健二郎の作品の中でこれを紹介しないと始まりません。
最高傑作で、連載期間も一番長いく映画化もされた「ハヤテのごとく!」です。
概要(基本情報)
「ハヤテのごとく!」は2004年45号〜2017年20号まで連載され全52巻、全568話にのぼり、アメリカをはじめとする全13カ国に翻訳出版がされています。
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その他にも、自身が原作をつとめた別冊が1巻。ガガガ文庫から発売された小説が3巻。そして、4期に渡ってアニメ化もされています。
また、6本のドラマCDに加えKONAMIからDSやPlayStationのゲームソフトが発売されるなど、多数メディア化がされている作品です。
あらすじ
綾崎ハヤテは普通の高校1年生であったが、博打や酒好きといった典型的なだめ人間の両親のもとに生まれていた。
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そのため、学費はもちろん生活費さえも稼ぐため幼少の頃からアルバイト付の毎日を送っていた。
そんなハヤテだったが、2004年のクリスマス・イブ両親が一通の置き手紙を残してハヤテの前から姿を消す。
手紙の中には、両親が博打で負けて借金1億5680万4000円ができてしまった。そしてその返済のためにハヤテのことを借金取りのヤクザに売り飛ばしたという内容が書かれていた。
ハヤテは取り立てに来たヤクザから逃げるため肌身一つで家から逃亡するが、所持金は12円で路頭にさまようことになる。
そして、考えついた先にハヤテは誘拐を行うことを決心する。
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公園で、自動販売機の前にいた一人の少女を見つけ誘拐を実行しようとする。
「僕は君がほしい、ひと目見た瞬間からキミをさらうと決めていた」
少女に向かって脅しを利かしたハヤテだったが、微妙な言い回しだったため少女は愛の告白だと勘違い。
実はその少女は、大富豪である三千院家の令嬢・三千院ナギでハヤテに惚れてしまったことから、ヤクザに1億5000万の借金を一括で立て替え、ハヤテをナギの執事として三千院家に迎え入れることを決心する。
こうして、ハヤテは執事として働くことになるのだが、ハヤテとナギの勘違いの状況や、常識外れの三千院家を始めとする多くの人物たちとドタバタを繰り広げる執事コメディです。
感想
私は、畑健二郎の作品はこの「ハヤテのごとく!」を初めに読みました。
まずはじめに思ったことは、めっちゃ面白いということです。
借金を背負って誘拐というせってから、大きいネタや細かなネタまでギャグ要素が事細かに取り入れられているためです。
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それが、1話や1巻だけでなくすべての話において組み込まれているため、非常に面白いのです。
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また、ネタ要素だけでなく物語の軸となる話がしっかりしていたのも楽しめた要因ではないかと考えています。
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ネタバラシになってしまうので極力詳しくは避けたいですが、物語の完結に向けて終盤になるあたりで1話に秘められた裏事情などが影響してきて、よく考えられているなと思いました。
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アド アストラ ペル アスペラ
次に紹介したい作品がコレ「アド アストラ ペル アスペラ」です。
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概要
「アド アストラ ペル アスペラ」は2015年40号から2016年24号まで週刊少年サンデーにて月1の連載されていました。
単行本は1巻が発売されていて、全7話。
第1部の完結までが出ていますが、第2部の連載は現在は未定となっています。
あらすじ
地球が、外宇宙から来た帝国との戦争に負けて100年。
帝国のおかげで地球は、一見コレまでで最も平和に見える時代となっていた。
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そんな時代の地味な高校生・葉月忍は学校でいじめられ、唯一の友達・シャトーちゃんと2人で宇宙に憧れる日々を過ごす。
しかし、そんなある日、テロを起こそうとするシャトーちゃんを救おうと、忍はうっかり帝国のロボット兵器・ヴェルサイユを動かし、法律違反で死刑を宣告されてしまう。
助かるには、三万光年離れた星で皇帝に出会って直訴するしかない。
「逃げるより戦う方を選びたい」と思った忍は、ヴェルサイユのコクピットに乗っていた謎の少女・パティと三万光年の旅をすることになる。
忍たちは、宇宙に出た途端、テロリストに母親を殺された経験を持つ帝国軍人・サテラの乗る「薔薇」に追われ、壮絶なたたきとなる。
防戦一方の戦いのはて、かろうじて脱出に成功した忍たち。
しかし、帝国からは、「葉月忍の目的は帝国を倒し革命を起こすこと」とみなされ、討伐隊を編成されますます狙われることとなる。
絶望的状況だけど絶望なんてしない…あらゆる困難を乗り越えはるか彼方の星の世界を目指し突き進む!
感想
とりあえず、タイトルが長いです。そして言いにくいです。笑
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主人公の葉月忍はなんの能力も持っていません。ほとんど生身の少年です。
そんな彼に様々な理不尽な事が起こる。
そんな絶望的な状況になっても、諦めるのではなく弱くても懸命に真っ向から抗う。
なんてストレートな作品なんだろうと思いました。
しかし、その中に畑健二郎独特の特徴があって、真剣な場面でも小ボケを挟んだりとなかなか笑える場面を多くありました。
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また、この作品は「ハヤテのごとく!」の連載時期と同時期に同じ週刊少年サンデーで連載されていた異色の作品であります。
そのため、連載していたときは「ハヤテのごとく!」の作品ないでも度々いじられるなどしていました。
まだ1巻しか出ていませんし、第1部しか描かれていませんので、早く連載を復活させてほしいと思います。
トニカクカワイイ
最後にはなりますが「トニカクカワイイ」を紹介したいと思います。
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「トニカクカワイイ」は畑健二郎が現在、週刊少年サンデーで連載している作品でこれは読まないでいられない作品となっています。
概要
「トニカクカワイイ」は2018年12月号から週刊少年サンデーにて現在まで連載中です。
単行本は、2019年6月現在で第6巻までが発売されていて、累計は60万部を突破しています。
略称は「トニカワ」でサブタイトルに「FLYME TO THE MOON」がついていいます。
あらすじ
真っ白な雪が僕の命を吸い取って行く…
全身が焼けるみたいに熱い…僕は死ぬのだろうか…
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「大丈夫。人はこの程度では死なないよ。それにキミは…まだ死ぬ気もないだろう?」「だから、がんばれ。」
薄れてゆく意識の中で由崎星空(ゆざきなさ)はとても美しい声を聞いた。
それが、お嫁さんとの最初の会話_____
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ナサはその名前のため周りから馬鹿にされていた。
それがとにかく嫌だったナサは馬鹿にされない人間になるため、必死に努力し中3になる頃には成績優秀者となっていた。
そんなナサは高校受験を控えたある日の雪の夜、運命の人と出会う。
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理屈などない。とにかく可愛い!!
その子から目が離れない。ナサは油断していた。
その子に近寄ろうとしたその瞬間、道路に飛び出てしまいトラックに轢かれる。
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痛みの中目を開けると、なんと少女が覗き込んで更に血を流していた。
少女は身を呈してナサを助けたのだ。
しかし、ナサが気がつくと名前も告げずに去っていく少女にナサは満身創痍のなか、少女を追いかけ勢いで愛の告白をする。
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すると少女は「結婚してくれるなら付き合おう」と言い姿を消してしまう。
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その後いつかまたその少女に会えることを期待して、接客や配達のバイトの日々を過ごすナサ。
すると18歳になったナサの前に約束どうり結婚するためにかつての少女がナサの前に再び姿を現す!
謎だらけだけど、とにかく可愛いお嫁さんといきなる始まる新婚生活ラブコメディ!!
感想
こちらも非常に面白い作品となっています。
特に、「ハヤテのごとく!」のキャタクターや設定が時折登場しているので、そちらにリンクさせて読むのも楽しいです。
この作品は、現在も連載中と言うことで、最終的にどうなっていくのかわかりいませんが、新しいキャラクターたちも多く登場してきているので非常に楽しみな作品になっています。
また、前作同様物語の中心に司の謎というか秘密が解き明かされないまま話が進行しています。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
そのため、最終的にどんな結末が待っているのか、そして1話の事故の真相も物語のキーとなると思うので今後の展開に期待したいです。
また、この作品は、畑健二郎が浅野真澄と結婚を発表してすぐに連載をスタートさせた作品で、しかも新婚ラブストーリーということで絶対に狙っていたと思われます。
そういった裏事情を知っていおくとより違った点でも楽しめるのではないかと思います。
おわりに
いかがでしょうか?この記事を読んで旗健二郎の作品に見られる特徴を少しでも見れたでしょうか?
そして実際にもう読んだことのある人は共感していただけたでしょうか?
まだ、読んだことのない人はぜひこの機会に読んでほしいと思います!
まだ読んだことのない人は、まずは巻数も現在はそれほど出ていませんし、さらに1巻が無料で読めるので、現在連載中の「トニカクカワイイ」から見るのがいいと思います。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
絵柄やネタなど特徴がしっかり出ていますし、良いと思います。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
そして、個人的には「ハヤテのごとく!」は絶対に読んでほしい作品です。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
巻数が上がるごとに連れて、物語に重厚さが出てきて最後には感動シーンもあって笑いあり涙ありの作品です。
畑健二郎の作風が気に入った方は、52巻と少し長いですがぜひ最後まで読んでください。