デン爺
今回は、「トニカクカワイイ」の最終回を謎多き妻・司ちゃんの正体を元に考察します。
※一部ネタバレを含みます。
まだ、作品を見ていない人は、まずは本作を読むことをおすすめします。
はじめに
「トニカクカワイイ」は夫婦の織り成す、尊く愛しいラブコメですが、そのラブコメ展開に加えて、謎に包まれた妻・由崎司の正体も非常に話題となっていますね。
そこで、今回はその司ちゃんの正体を踏まえて、そこから導き出される最終回というか、この物語の結末について、予想します。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp)
ちなみにですが、由崎司の正体は“かぐや姫”と言う説が濃厚ですが、実はそうではありません。
この正体に関しての考察は下の記事で詳しくしていますので、まだ見ていない人はぜひこちらをご覧ください。
司ちゃんの正体とは!?
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp)
早速ですが、司ちゃんの正体は“かぐや姫”ではなく、
イザナミノミコト
です。つまり、神様です。
詳しくは省きますが、理由としては司ちゃんが「結婚にこだわりがある」、「不老不死」、「月」に関連しているためです。
もちろん、それだけでは“かぐや姫”であるという予想もできますが、かぐや姫ではないという決定的な理由が、司ちゃんは新婚旅行で奈良に訪れた時に、聖徳太子に会っていたかのような発言をしています。
そのことから、かぐや姫の物語は平安時代の出来事なので、それより前の飛鳥時代に生きた聖徳太子に会うことはありません。
そのことから、“かぐや姫”ではなく、“イザナミノミコト”であると言えるでしょう。
下の記事でさらに詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
待ち受ける結末とは。
さて、ここからは司ちゃんが“イザナミノミコト”であるという前提で結末を予想していきます。
そして、最初に結論から言いますとこの物語の結末は...
二人は離れ離れになる悲しい結末
を迎えると言えます。
では、なぜそのような結末が導き出されるのでしょうか。
理由としては3つあります。
理由①
まず、一つ目の理由としては「すでに結婚している」という事です。
ラブコメは普通、付き合う前から、あるいは付き合って結婚するまでの物語が描かれるのが一般的ですよね。
しかし、この作品は出会って結婚までを第1話で全て描いているので、結婚してから物語が始まっています。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp)
これは、この作品の最大の特徴ともいえますが、そのことが”悲しい結末を迎える”理由の一つに挙げられます。
どういうことかというと、普通のラブコメで迎える結末や、目指すところは付き合ったり、あるいは結婚というところがゴールになりますよね。
つまりハッピーエンドですが、この作品はすでに結婚がされていて、つまり通常のラブコメのハッピーエンドの部分から描かれています。
また、何よりも楽しく愛しい結婚生活が描かれています。
つまり、目指すところにラブコメにおけるこれ以上のハッピーエンドのゴールはなく、この作品が終わるという事は、同時に二人が離れ離れになり、愛しい結婚生活が終わるという事になります。
理由②
そして2つ目の理由が、作者が畑健二郎であるという事です。
畑健二郎の作品の特徴としては、物語の中に伏線を上手く組み込ませ、多すぎるほどのパロディ展開で物語を進めていくことが特徴的ですが、
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp)
それに加えて、少し悲しい・後に引くような結末で物語を終わらせる特徴があります。
また、時間軸がいわゆるサザエさん方式ではなく、経過に忠実で正確に年を取っていくという設定方法をとっています。
例えば、前作「ハヤテのごとく!」ではハヤテと凪の二人が出会ってからの色濃い1年間が描かれ、最終的にはマリアさんが姿を消してしまい合わずじまいで物語が終わりました。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp)
そのことから、今回の「トニカクカワイイ」においても、司が姿を消す、あるいは時間の経過からナサくんが亡くなる、という二つの結末が予想出来るでしょう。
理由③
そして、最後にして、最大の理由がキャンプに行った際に行われたナサくんと時子のやり取りです。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp)
第11巻・第101話「月が輝く夜に」で行われたやり取りですね。
時子が積もる話がある。とナサくんを呼び出し、二人きりになったところで話が始まります。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp)
時子:「ナサくんは、あの人と初めて出会った時のことを覚えている?」
ナサ:「それが、その、“私と結婚したら付き合ってあげる”って言われた直後、気を失ってしまって…」
時子:「そっか、じゃあやっぱりあなたはあの人のこと―」
ナサ:「僕はそれほど鈍くないので…なんとなく察しはついてます。」
「だからそれも全部ひっくるめて…、僕は…司ちゃんと結婚できてよかったと思っています。」
そして、そのやり取りからすべてを知っていると思われる時子は、
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp)
“あぁ…そうか…、やっぱりそうなんだ…”
“やっぱりこの人が…、あなたの願いを叶える最後の人に…”
と、回想しています。
そのことから、司はある願いを叶えるためにナサくんと結婚をした。
そして、その願いを叶える“最後の人に”ということから、この機会でラストという事が伺えます。
なので、司ちゃんは願いを叶えるにしても、願いが叶わないにしても、司の物語はここで終わることは間違いないでしょう。
つまり、先ほど挙げた二つの結末の内、“司が姿を消す”説が有効であると言えます。
しかし、注意なのが、”姿を消す”と言うのは人間でいえば死を想像すると思いますが、司ちゃんは神様です。
そのため、ここで言う“姿を消す”というのは人間には見えない通常の神様と言う形に戻るという事を意味します。
つまり、最終回は、
司の願いに何らかの決着がついて、正確にはナサくんたちから司ちゃんの姿は見えなくなり、二人は心の中では永遠に繋がっているが…という結末を迎えると言えるでしょう。
願いが叶うにせよ、叶わないにせよ、今まで二人の愛しいく楽しい結婚生活を見て来たわけですから、離れ離れの結末と言うのは悲しいものですね。
おわりに
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp)
以上が、「トニカクカワイイ」の最終回の大胆予想です。
あくまで、現時点(アニメ放送終了時)から分かる情報から導いた私の考える予想ではありますが、どうでしょうか??
結構、核心を付いているのではないでしょうか。
しかし、これからも連載は続いていくので、作品を楽しむ共に、ふとした場面に散りばめられた手がかりを探っていくと、もっとこの作品が楽しくなると思います。
そのため、今後が非常に気になる作品ですね。
アニメを見て続きから読みたい!アニメの先を知りたいという人はこちらの記事を参考にしてください。