デン爺
今回は、アニメ化に引き続き劇場版映画も公開された人気作「文豪ストレイドッグス」について、タイトルでもある“ストレイドッグス”の意味を紹介します。
はじめは、単なる造語だと思い意味など気にしていませんでしたが、アニメ第13話の中で織田作之助が「ストレイドッグに乾杯」と使っていたので、その意味が気になった人は多いのではないでしょうか。
また、アニメ最終話の最後の場面でも太宰さんが“ストレイドッグ”に乾杯をしていますね。
stray dog
まず、ストレイドッグの綴りですが、
【stray dog】と書きます。英語です。
タイトルの“ストレイドッグス”はこのstray dogの複数形に当たります。
そして、気になるstrayの意味ですが、
動詞で「はぐれる」「うろつく」「迷っている」、
形容詞で「漠然」「はぐれた」
といった訳を持ちます。
dogはそのまま「犬」の訳です。
このことから、stray dogは「野良犬」「野犬」「捨て犬」の意味を成します。
作品において
これらを作品に当てはめてみると、敦や芥川に代表されるような生き方に迷い、もがき苦しむ様子はまさに「野良犬」が当てはまり、
中也や織田作といった闘争本能をむき出しにしたその様子はまさに「野犬」といった言葉が当てはまるでしょう。
また、宿を失われた敦なんかは、まさに「捨て犬」ですね。
このように、この“ストレイドッグス”はこういった様々な事情や背景、そして感情を抱えた登場人物たちを表すのにピッタリの言葉となっており、
これらのことから、タイトルには“ストレイドッグス”が使用されています。
おわりに
「文豪ストレイドッグス」には『文豪ストレイドッグス 公式国語便覧』なるものが発売されています。
この作品を見て、他にも気になる言葉であったり描写、またエピソードの裏側などがある方は、こちらを読んでみるのも良いかと思います。
この作品に対する知識が深まって増々、面白くなります。
また、この作品は原作の漫画、そしてアニメと映画だけでなく、小説でも原作では描かれていない新たなエピソードが発売されています。
例えば、『探偵社設立秘話』であったり『太宰治の入社試験』であったりと、気になる内容が盛り沢山です。
そのため、「文豪ストレイドッグス」の世界にハマった方はこちらの小説もぜひ読んでみてください。