デン爺
実際に読んだ感想。
そして、おすすめポイントも紹介したいと思います。
気になった方は、今一番おすすめできる作品なので、ぜひ読んでみてください!
「ヒロインは絶望しました。」ってどんな漫画?
はじめに、「ヒロインは絶望しました。」を知らない人のために基本的な情報を紹介したいと思います。
知っている人は飛ばしてください。
概要
「ヒロインは絶望しました。」は2019年10月9日から講談社の作品(マガジン、アフタヌーン、etc)が読むことができるマンガアプリ・マガポケ内で連載されている作品です。
作者は千田大輔。
千田大輔の他の作品としては、「さよならトリガー」「異常者の愛」「マコさんは死んでも自立しない」などがあります。
こちらは、以前週刊マガジンで連載されていた作品ですので、覚えている人も多いのではないでしょうか。
知らない人はこちらで検索↓↓↓↓
あらすじ
悪くない毎日は、血と屈辱に侵された。
明るく優しい人気者の女子高生・渋谷明は、ある日地獄に落ちた。わけもわからず転送された仮想世界で、なすすべもなく、化け物たちに喰われ嬲られ殺される。“死”は耐えがたいほど痛いのに、死ぬたびに渋谷は現実に戻る。何度も何度も。繰り返す死、狂いそうになる痛み、終わらない絶望──。
そんな狂いそうになる痛みと絶望の底で出会った転送先の世界の秘密を知る少年・秋葉歪は、渋谷の命と引き換えに、さらなる恥辱を要求した。
これは少女の、尊厳をかけた戦いだ。
感想とおすすめポイント
ここからは、実施に読んだ感想とおすすめポイントを紹介したいと思います。
作者:千田大輔
まず、この作品の特徴としてグロくて絶望が止まらない!ということです。
例えば、この作品は1話目からヒロインの渋谷が転生された世界で、クマの人形に嬲り殺され、生きたまま喰われ、血が飛び出る展開が続きます。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
また、渋谷は仮想世界だけでなく、現実の世界でも、一度は最良のパートナーであると思った秋葉歪に、一緒に戦う報酬として、屈辱的な要求を受けることとなります。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
このように「ヒロインは絶望しました。」は題名の如く、ヒロインの渋谷に想像を絶するような絶望がなすすべもなく、常に襲ってくる話なのですが、
このような展開の発想が出てくるのは、さすが黒・千田大輔と言ったところだと思います。
皆さんは千田大輔の過去作「異常者の愛」をご存知でしょうか。
「異常者の愛」は一之瀬一弥と付き合いたい三堂三姫が、一之瀬のことを好きになった女の子を監禁・拘束・暴力・羞恥によって地獄に追い込む。
という、サイコホラーでしたが、まさに今回の「ヒロインは絶望しました。」は男版の三堂三姫が再び現れたような作品です。
なので、少年誌において異彩を放っていた「異常者の愛」の世界観がたまらに人は、絶対に好きな作品だと思います。
ちなみに、前作の「マコさんは死んでも自立しない。」は究極のギャグコメディラブコメであったのですが、こちらの作品しか知らない人はびっくりすると思います。
しかし、こっちのほうが千田ワールドだと思いますし、この世界観は千田大輔にしか出せないものだと思います。
なので、気になった人は絶対に読んでほしい作品です。
描写が効果音がリアル
さて、先程この世界観は千田大輔にしか出せない。と言いましたが、その理由に、描写と効果音のリアルさがあります。
例えば、渋谷が転送された世界でクマにやられるシーンなんかは、血の飛び方ですとか、致命傷を食らった時の反応。
そして、表情などがリアルすぎて作品に引き込まれます。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
そのリアルな描写は、本当に殴られたり、喰われたりしたらそうなるんだろうな。と読んでいるこちら側が、その痛みや反応を想像できる程です。
また、痛めつけられ方も微妙なところをついてきて、例えば、爪を剥がれたり、顔の皮膚を剥がされたりと、
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
単に切られたり殺されたりするのではなく、他の作品に見られるやられ方とは一味違った痛めつけられ方でやられます。
そして、そのやられるときの効果音。そして、痛みから思わず出てしまう叫び声なんかも絶妙です。
「ベキッ」「ぐちゃ」とか...
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
私は、ここが非常に重要なポイントだと思っていて、この太く書かれた“声”や“音”がリアルな緊迫さを伝えてくれています。
これらのやられ方の表現は、この作者独特のものがありますし、他の漫画家では見られない表現です。
なので、この作品は唯一無二の描写が味わえる作品であると言えるでしょう。
希望が一つもない
そして、この作品の最大の特徴は希望が一つも出てこない。ということです。
渋谷は転生された世界では、痛みや感覚はそのままにクマに嬲り殺され、あるときには人間を無理やり殴って殺させられ...
そして、現実の世界では秋葉に屈辱的・羞恥的な要求をされ。
と絶望的な状況しか出てきません。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
ストーリー展開の物語でここまで絶望的な展開が続くのは珍しいと思います。
これらのことから、この作品を読んでいるみんなが、渋谷のことを心の底から応援できるし、
逆に、助ける役目のはずの秋葉がどこを切り取ってもクズで、性格が最低なやつだから心の底から嫌なやつです。
実際に毎話、最新話が更新されるごとに渋谷に対する応援と、秋葉を蔑む反応がTwitter上で多く見られます。
こんなにも、読者の全員が渋谷応援でき、秋葉を避難することができるのは、ストーリーの方向性が一貫している証拠だし、
その上で一人ひとりのキャラクターの個性が成り立っているためだと思います。
このような点から、サイコホラーを描く黒・千田の完成された作品だと言えます。
なので、この作品はぜひ一度読んでほしい作品であると言えます。
おわりに
以上が、「ヒロインは絶望しました。」のおすすめポイントと感想になります。
これらのことが「本当!?」と思った方は、ぜひ一度読んでみてください。
一度この作品を読むと、そのリアルな描写と表情。そして叫び声。この世界観にあなたもハマってしまうこと間違いなしの作品です。
みなさんも、“血と屈辱に侵された終わらない絶望の世界”を体験してみてください。