デン爺
(引用:https://kyokousuiri.jp/)
実は、この作品は原作を読んでいるものとしては、アニメを見る前に原作を読んでほしい作品です。
つまり、予習してアニメを見ることをおすすめします。
理由としては、この作品は話の進み方が少し特殊だからです。
もちろん、それは悪い意味ではなくそれがこの作品の魅力であり面白い部分でもあります。
では、どういった特徴が挙げられるのでしょうか。
アニメを見ようと思っている人に向けて、アニメを見る前に抑えておくべきポイントとして3つの観点から紹介したいと思います。
はじめに
はじめに、一番重要となる「虚構推理」のあらすじと登場人物について紹介しておきたいと思います。
特に、この作品の登場人物は特殊な力を持っている人も多いことも特徴として挙げられるでしょう。
あらすじ
岩永琴子は子供の頃に誘拐にあった。
発見されたときには左足は切断され、右目はくり抜かれていた。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
しかし、犯人は捕まらない。なぜなら、琴子が誘拐されたのは怪異の仕業であったから。
怪異たちは、小さな琴子を捕まえて、自分たちが人間世界を知るために知恵となるよう頼み込んだ。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
その結果、琴子は怪異たちにとっての知恵の神となった。
それから月日は流れ、琴子はある青年に恋をする。名前は桜川九郎。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
しかし、その青年は本来、人間からは恐れられる怪異に、逆に恐れられていた。
怪異の知恵の神になったものと、怪異から恐れられるもの。二人が出会ったとき、生まれるものとは!?
そして、街ではある事件が起こっていた。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
“推理”、“妖怪”、“都市伝説”、“恋”……全てにおいて予測不可能な物語が今、幕を開ける!
主な登場人物
岩永琴子
ステッキとベレー帽がトレードマークの小柄で可愛らしい高校生。
11歳の時に”怪異”と呼ばれる化物たちに誘拐され、硬めと片足を失い宇野と引き換えに、彼らの”知恵の神”となった。
それ以降、怪異たちから寄せられるトラブルを解決している。
病院で偶然であった九郎に一目惚れし、付き合う機会をずっと伺っていた。
桜川九郎
岩永琴子の片思いの相手である大学生。平凡でおとなしそうに見えるが、幼い頃に奇妙な体験を経て得意体質となり、“怪異”たちから忌み嫌われている。付きまとう琴子を敬遠しつつも優しくも気遣う麺もあり、一緒に“怪異”が絡んだ事件に立ち向かっている。
弓原紗季
九郎と学生時代付き合っており、結婚も考えていたが、九郎との旅行時に体験したとある事件がきっかけで別れを切り出した。
その後、警察官となり真倉坂警察署で交通課の巡査となっている。
しかし、結局九郎のことが忘れられず、九郎の恋人と名乗る琴子のことを嫌っている。
鋼人七瀬
近頃、真倉坂市で都市伝説として、
顔のない七瀬かりんの亡霊が、アイドルだった頃の衣装を身につけ、自身を潰した鉄骨を片手に備えた状態で夜な夜な現れる。
という噂が流れている。
共謀で、手に鉄骨を持って人を襲い、その姿はネットでもかなり噂になっており、目撃情報も挙がっている。
アニメの前に知っておっくべき3つのポイント!
ここからは、アニメを見ようと思っている人に、
ちょっとまった!!!
ということで、ぜひとも知っておいてほしい、抑えておいてほしい情報を3つのポイントから紹介したいと思います。
より詳しく知りたいと思った人はぜひ原作の漫画も読んで見てください。
また、この作品はその完成度の高さから「ミステリー小説」として小説方も発売されていることで有名です。
アニメを見てからでも、気になった方はぜひこちらも読んでみてはいかかがでしょうか。
ポイント1 「虚構」
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
この作品の、一番と言ってもいいほど重要で、また知っておくべきポイントとして挙げられるのが、
「虚構」です。
タイトルにもなっているので、皆さん「当然だろ」と思われるかもしれませんが、実はこれは物語が進む上でとても重要な部分です。
普通、ミステリー作品と聞くと、皆さんはどのようなことを思い浮かべますか?
代表的なものとして“トリック”、“犯人”、“真実”といったことを思い浮かべると思います。
しかし、この「虚構推理」にはそういったものは一切出てきません。
「どういうことだ!?」
「本当にミステリー作品なのか!?」と思われたでしょう。
そうなんです。この作品はミステリーでありながら、“真実”や“事実”は関係ないのです。
もちろん殺人は起きますし、捜査や推理は行われます。
では、どういうことなのか。それは、
「解決において真実が重要なのではなく、より筋の通る『虚』を作る」ことを目指します。
そもそも、鋼人七瀬は人間ではありません。噂によって作られた亡霊が、現実化してしまっています。
そのため、目撃情報がありながら警察は捕まえられないのです。
そこで、怪異の知恵の神である琴子が動くのですが、解決方法として実行したことが、
「噂によって作り上げられた鋼人七瀬を噂によって消滅させる」ということです。
そのため、噂として「すべての人にとって筋の通る虚」を作ることを目指すのです。真犯人を探したり、事実を追求したりするわけではありません。
なので、何も知らず普通のミステリー作品として見る人は、違和感を感じてしまうかもしれません。
そのため、アニメを見る前に原作を読んで知っておいてほしいのです。
ポイント2 「論理的」
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
先に原作を読んで「虚構推理」について知っておいてほしいポイントとして、二つ目に挙げるキーワードが「論理的」であるということです。
これを聞くと、「漫画なのに論理的な作品は良くない」
「論理的な作品はちょっと...」
と思う人や悪い意味で捉えてしまう人もいるかもしれません。
しかし、ここで言う「論理的」が決して悪い意味ではありません。
むしろ、ここに「虚構推理」の面白さがあり一番の魅力が存在しています。
先程、『虚』を作ると言いましたが、重要な部分として「筋が通る」あります。
鋼人七瀬を消滅させるには、噂によって鋼人七瀬の存在を信じている人から、存在の可能性を消すような噂を流す必要があります。
そして、その噂は筋が通っていなければ多くの人は信じません。
しかし、実際に起こってしまっている事件も存在しますし、琴子が考える『虚』を邪魔しようとするものも存在します。
そのため、『虚』を作る戦いが繰り広げられます。つまり、“言葉”、“文字”を使った論理的な戦いが行われます。
そして、それらは決して矛盾して作られるのではなく、解釈を変えて、見方を変えて、まるで真実のように紡がれて行きます。
そのことから、レベルが高く、状況が転々とします。
そのことから、アニメではどのようになるかはわかりませんが、そのスピードでついていけるのか不安です。
ここが、この作品の一番魅力ですので、しっかりと状況をわかってほしいですし、逆にここの展開が伝わななければ魅力が半減されてしまいます。
そのため、先に原作を読んでじっくりと、この点々とする状況を作り出す戦いを味わってほしいのです。
また、「どうせ...」と思ってアニメを先に見た人も、ぜひ読み返して味わってほしいと思います。
ポイント3 「特殊能力」
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
そして、アニメを見る前に原作を読んでほしい最後の理由が、特殊能力です。
これは、はっきり言うとあまり先に原作を読む理由に直接は関係がないのですが、この作品を楽しむ上で重要なので挙げておきます。
みなさんもお気づきのように、九郎には特殊能力が存在します。
それは、“不死身”そして“未来予知”ということです。
九郎は子供のころに、家の事情で「人魚の体」の一部を食べさせられます。そのせいで“不死身”の体となってしまうのですが、
それを活かして、鋼人七瀬と戦いに挑みます。
なので、たびたび死んでしまいます。
しかし、一方で人間は死んでしまうという感覚を忘れてしまっているため、危険なところで飄々していたりとかっこいい一面もあります。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
また、もう一つ九郎は子供のころに食べさせられていて、それが「くだんの肉」です。
従来「くだん」は未来を予想して死ぬとして言い伝えらえていますが、九郎はその肉を食べたため、未来を手繰り寄せることができます。
しかし、遠くの未来は決定できず近い未来にはなるのですが。
この設定は、覚えておいてほしいですし、この作品の魅力としても挙げられるポイントでもあるので挙げました。
この部分にもぜひ注目してみてください!
そして、もちろん琴子も可愛いですし、咲希との女の戦いも面白いので、この作品の登場人物はそれぞれ魅力的であると言えるでしょう。
おわりに
以上が、アニメを見る前に知っておいてほしいポイントですが、お解りいただけたでしょうか?
ポイントは3つです。
・『虚』を構る戦い!
・論述的な戦い!
・不死身の体
もちろん、アニメだけみたいと思っている人も多いと思いますが、私としては、ぜひとも「先に漫画、それからアニメ」をおすすめします。
気になった方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。