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【感想】「はじめの一歩」ってどんな漫画?

デン爺

「はじめの一歩」の概要・あらすじに加え、実際に原作を読んだ感想や、一歩の必殺技の紹介もしていきたいと思います。

「はじめの一歩」ってどんな漫画?

概要

「はじめの一歩」は、森川ジョージの作品で、週刊少年マガジンで1989年43号から連載されてて、今年で連載30周年を迎えるマガジンきっての長寿作品です。

2018年11月現在で、123巻が発売されていて、2013年1号で連載1000回を迎えました。

また、昔ではあるが1991年には第15回講談社漫画賞周年部門を受賞しています。

作品は、1990年代の東京を舞台とし、その中の一角にある「鴨川ボクシングジム」を中心に、いじめられっ子の幕ノ内一歩が「強いとは何か」という答えを求めて、プロボクサーとして、また人間としても成長していく過程を、周囲の交流やライバル達との戦いを通じて、描き出されています。

さらに、主人子のみならず、脇役である仲間やライバル達の戦いも詳細に描き出されていて、全員が主人公的キャラであるというのが、この作品の特徴とも言えます。

あらすじ

内気で、いじめられっ子だった幕之内一歩。

変わらず続くと諦めていた日々は、生まれて初めて悔しさを吐き出したあの日、鷹村守との出会いをきっかけに、大きく変わる。

鷹村のススメから、ボクシングを知った一歩は、次第にのめり込んで行く。

一歩は『強いってどういうことだろう?』という素朴な疑問を抱えながら、持ち前の頑張りで過酷な練習に耐え抜き、強くなっていった。

数多の強敵との死闘を勝ち抜き、国内屈指のハードパンチを持つ日本王者となった一歩。

その次なる目標は遥かなる世界王者への道!

限りなく熱く純粋な一歩のさらなる挑戦が始まる!!

はじめの一歩を読んだ感想…

個々からは、「はじめの一歩」を実際に読んだ感想を紹介したいと思います。

早速ですが、まず初めに、「はじめの一歩」を読んでいて思った、ダメな部分を紹介したいと思います。

「はじめの一歩」のダメな部分。それは、一歩が強すぎるということです。

アニメを見た人は知っているかもしれませんが、一歩は100巻までの間に日本タイトルマッチで伊達さんに挑んだ試合以外負けません。

それはもう圧倒的で、どれだけ一方的に負けていても最後の最後で大逆転という形出終わる試合が続きます。

そのため、読んでいても一歩の試合になると「どうせ一歩の勝ちなんだろ?」と面白みがなくなっていってしまいます。

そして、2つ目のダメなところがそれぞれの試合が長すぎるということです

「はじめの一歩」は仲間やライバル達の試合も多く描かれています。

そのため、描かれている試合数は、一歩の試合やスパーリングも含めると、123巻現在で154試合にものぼっています。

そして、その試合のほとんどが細かく描き出されているため、とても長いのです。

実際、私はマガジンを買って読んでるのですが、「何年この試合やってんねん!」と思ってしまいます。

特に、幕ノ内一歩VSウォーリー(インドネシア王者)の戦いが長かったのが印象的です。

しかし、これは「はじめの一歩」の良い部分、おすすめの部分としても挙げれると思います。

一つ一つの試合が、忠実に描かれているため、ワンシーンワンシーンに迫力があり、また時々の対戦相手同士の感情や心理状態も細かく描かれているため、思わずのめり込んでしまいます。

そのため、「はじめの一歩」はマガジンで読むのではなく、単行本で一気に読むことをおすすめします。

そして、仲間やライバル、それぞれの試合が描かれているため、多くの戦い方のスタイルがあり、自分の好きなキャラや戦い方を見つけることができるのも、この漫画の良い部分と行っても良いでしょう。

ちなみに、私は、アウトボクシングのスタイルが読んでいて好きになったので押しのキャラは宮田くんです(笑)

そして、2つ目の良いところが実際のボクサーの悩みや日常について描かれていることです。

例えば、減量の苦しさやボクサー特有の悩みや症状。そしてトレーニングなどです。

減量に至っては、それぞれの苦しみが非常にリアルに描かれています。

これは、現実のボクシングジムやボクサーさん達とのつながりがある森川ジョージだからこそ表現できるものだと思います。

そういった意味で、「はじめの一歩」はボクシングのすべてにおいて知れる作品ではないかと思います。

そして最後にして、最大の「はじめの一歩」の良いところとして上げるのは、試合と試合の間の話が最高に面白いということです。

特にジム内で繰り広げられる鷹村・木村・青木・一歩・板垣の会話は最高です。

真剣な顔つきでふざけたことを鷹村・木村・青木はやってくるので思わず声に出して笑ってしまいます。

また、悪乗りや下ネタも満載でそれらがノンストップで繰り広げられる話も存在します。

個人的に一番面白かったのは、青木が負けてしまう原因を探っていると、相手が右ストレートを放つと目をつむってしまうことが発覚。

それを克服するためにみんなで一生懸命(ふざけながら…笑)取り組み鷹村が青木に本気の右ストレートをぶち込む。という話です。

この話は、75巻あたりなので初めから読む人には大分先の話ではありますが、最高に面白いのでここまでぜひ読んで見てくださいね。

幕ノ内一歩の必殺技

ここからは、「はじめの一歩」の主人公・幕ノ内一歩が身につけた数々の必殺技について簡単ではあるが紹介していきたいと思います。

アッパーカット

練習生偉大に覚えた技。

強靭かつしなやかな下半身のバネから繰り出される威力とフォームは理想形として、ジョフレを彷彿させるようなものだった。

変則スマッシュ

ストレートのモーションから打ち出す右ショートアッパー。

右のガードを下げコンパクトに、かつ直線的に振り抜く。

宮田くんとの二度目のスパーのKOパンチで、全日本新人王戦でも千堂のスマッシュに対抗して使用した。

ガゼルパンチ

相手にステップインして身をかがめ、立ち上がる勢いを利用して放つフックとアッパーの中間の左パンチ。

肝臓打ち(リバーブロー)

相手の懐に潜りこんだ後、肝臓を狙う左ボディブロー。

相手の足を止めるために頻繁に用いている。

一歩の使うものはパンチ力の高さから即効性があり、千堂戦などでは相手の肋骨を折った。

初めは斜め下から肝臓を直接突くような方法で、真横から肋骨に向かって打つようにしていたが、小島戦以降は斜め下から叩く方法に戻した(スパーをした木村の証言によると)。

デンプシー・ロール

伊達さんに敗戦した後、「打たれる前に打つ」を実践するために編み出した攻防一体かつ、一歩の唯一のラッシュ法。

破壊力と特徴的な動作から一歩の代名詞的なフィニッシュブロー知られている。

∞の字を描くようにウィービングし続けて相手の攻撃をかわしながら前進し、フックを連続で叩き込む。

ウィービングには体をねじった反動でフックの威力を増加させる効果もあり、至近距離で体を大きくねじるためパンチの出所が確認しづらい。

しかし、前に出ながらパンチを打つため、まず相手を後退・停止させなければ技が出せない。

またウィービングのリズムが一定で攻撃のタイミングを読まれやすく、フックの直前にバックステップすれば簡単にカウンターを合わせられるという弱点もあるが、これらを改良したバージョンも生み出されている。

ショートパンチ

相手と密着した状態で放つリバーブロー、又はアッパーカット。

身体の捻りと適切な体重移動によって、わずか数センチの隙間さえあれば強打を繰り出すことができる。

相手が打ち合いを逃れてクリンチして来た時や、首相撲での押し合いで膠着状態に陥った場合などに用いる。

究極のパンチ

島袋岩男戦に臨み、心肺機能と脚力を当時の限界まで鍛え上げた末に偶然放ったパンチ。

余計な力が抜け、スピード、パワー、タイミングなどが完璧に噛み合った時にのみ出せるパンチで、鷹村でさえ数度しか打ったことはない。

打った本人には乾いた木が割れるような大きな音が聞こえ、威力はミット越しの鴨川会長の手の骨にヒビを入れるほど。

一歩が出したのは、練習中と島袋戦のそれぞれ一度ずつのみ。

ジョルトブロー

体を大きく捩り、全体重を乗せて放つ大振りのパンチ。

空振りしてもその反動を使って連打ができる。

ジミー・シスファー戦で使用。

ハートブレイクショット

心臓を強打し、相手の動きを一時的に麻痺させる。

元々は伊達さんの使用していた技で、マルコム・ゲドー戦において鴨川会長のアドバイスから思いついて咄嗟に放った。

伊達はコークスクリュー・ブローを打ち込んでいたが、破壊力に優れる一歩の場合は通常の打ち方のパンチでも相手の動きを止められた。

おわりに

どうでしょうか?

どれも一歩の、その時その時の強敵達をKOに追い込んだ最強パンチです。

皆さんは好きなパンチはありますか?

見つけてみるのも良いかもしれません。

「はじめの一歩」は現在(2019年8月29日)も連載が続いているということだけあって、ボクシング漫画の中では現代にあった作風・作画で初心者にもやさしい展開となっています。

なので、ボクシング漫画を読んだことがないひとやこのジャンルに興味がある人は「はじめの一歩」から読み始めてみるのもいいかもしれません。