今回は、2013年夏アニメとして放送された「君のいる町」の原作を無料で読む方法を紹介したいと思います。
「君のいる町」は私の中でも特におすすめの作品です。
さらに「君のいる町」は原作を読むと、アニメとはまったく違う印象を抱くと思います。
そういった意味でも、アニメを見てちょっとでも気になった人はぜひ原作の方も読んでほしい作品です。
はじめに
概要
君のいる町の原作は漫画で、瀬尾広治の作品です。
週刊少年マガジンで2008年26号から2014年11号まで連載され、全261話・全27巻に加えガイドブック1巻が発売されています。
また、先日Blu-ray/DVD初回生産版に収録された『妄想200話』から6編、『君のいる町』26・27巻の限定版から2編、さらに瀬尾広治書下ろしの1編の計9編が収録された「君のいる町 妄想200話 SPECIAL EDITION」が発売されました。
今回、君のいる町を見て面白いと思った人は、作者の瀬尾広治について、作品は他にどんなものがあるのか、また作品の特徴などがまとめてある記事も存在します。
気になったひとはそちらもチェックしてくださいね。
あらすじ
(引用:https://www.ebookjapan.jp/)
高校進学のため、東京から一人で田舎に越してきた枝葉柚希。
しかし、住むのは親戚でもない桐島青大の家!つまり居候!!
「会ったこともないヤツが、いきなり自分の家に住むなんて…」と納得のいかない青大。
2人が春から通う高校には、青大の意中の人・神崎七海もいて青大は大迷惑。
(引用:https://www.ebookjapan.jp/)
しかし、柚希と一緒に高校に通い、生活をしていく中で次第に青大は柚希に恋心を抱いていきます。
ある日いきなり東京からこんな田舎にやってきて、居候としてウチで暮らすようになったその子は
相変わらずド天然で目を離すと何をするかわからない、危なっかしくて仕方ないヤツで…
だけど気づけばオレはいつの間にか…その子のことが好きになっていた
想いがそれ違う二人が織りなす「王道ラブコメディ」です。
原作とアニメの違い
ここでは、はじめに述べた「アニメを見た時と原作を読んだときの印象の違いがある。」ということについて詳しく紹介したいと思います。
原作を読んでない人のためにネタバレにならないように注意しますが、気になる人は飛ばしてくださいね。
さて、アニメを見た人。ズバリ「暗い話だな」と思った人が大半でしょう。
話も暗い、エンディングも暗い、どこがラブコメなんだ!?と思った人もいるかもしれません。
しかし、原作を読むと恋愛のむずがゆさや、日常の出来事などが忠実にリアルでありそうな感じで描かれています。
さらに、その中にしっかりと”コメ”の部分もふんだんに入れられています。
例えば、青大と尊、そして明の会話にはツッコミどころ満載ですし、わざわざボケを作らなくても、今までの話の展開から読んでいると笑える行動であったり会話であったりという部分が多く存在しています。
(引用:https://www.ebookjapan.jp/)
そのため、とても面白く「暗い作品だ」なんて思うことはありません。
むしろ、「バカげた話だ」なんて思わず声に出して笑ってしまうでしょう。
では、なぜこんなにもアニメと原作では違った印象を持つのでしょうか。
それは、話の構成にあります。
君のいる町は広島編、東京編、大学編、社会人編と4部構成となっています。
広島編(1巻~9巻)
広島編では、広島県の田舎町で春から高校へ進学する青大の家に当然、柚希が居候として東京からやってきた。という二人の出会いから始まります。
(引用:https://www.ebookjapan.jp/)
しかし、青大には中学時代から好意を寄せていたクラスメイトの神崎七海に変な誤解をされないか不安で、柚希の存在を迷惑がっていました。
それでも、同じ屋根の下で都会的で奔放な柚希と接していく中、徐々に彼女が気にかかる存在となっていきます。
高校でのクラスメイトとの会話や遊び、さらに、田舎ならではの出来事や行事など面白さ満載です。
東京編(9巻~12巻)
東京編編は、アニメを見た人はご存知かと思いますが、青大が柚希を追ってきて同じ地域の学校に転入することから始まります。
(引用:https://www.ebookjapan.jp/)
東京に引っ越してきたばかりのマンションに御島明日香が上がりこみ青大を襲撃。
新しい高校で友達となる風間俊介の助けもあり、話し合いにより和解します。
そんな中、肝心の柚希は友達の風間を巡って浅倉清美と争っていました。
驚いた青大でしたが、さらに驚いたことに風間は難病を患っているということでした。
はじめは状況を読み込み、柚希を奪ってしまった風間は青大に申し訳なさを感じ、青大はあまりの衝撃にどうして良いか分からず二人は気まずくなってしまいます。
しかし、清美や柚希たちに心配されながらもリハビリに取り組むうちに、青大と風間は打ち解けます。
が、風間が手術に挑んだのち急死してしまう。という青大は柚希が「別れよう」といったショックや、せっかく、親友になれた風間の死など全体的に青大の心が沈んでいます。
そのため、全体的に暗く、この漫画の中でも特段暗い部分なため、なぜアニメ化するのにこの部分の話を選んだんだ?と私もアニメを見て思ったほどです。
大学編(12巻~26巻)
広島で一緒に過ごしていたメンバーと、青大、柚希、そして東京の高校の友達だった人たちが登場して一気に話しが面白くなります。
高校の最後から、御島明日香と付き合っていた青大。
そんな中、青大の前に偶然柚希が現れます。
(引用:https://www.ebookjapan.jp/)
夏休みに広島に帰省した際、柚希のことが好きだと再度認識し、青大は今までの関係が崩れてしまうのを覚悟で明日香と別れ、柚希と付き合うことにします。
(引用:https://www.ebookjapan.jp/)
青大と柚希は新たにマンションを借りて生活をスタートし、今まで一緒にいた尊や明といったメンバーと疎遠になります。
(引用:https://www.ebookjapan.jp/)
しかし、月日がたち崩れていた関係が回復していき、柚希と青大はこれといった大きな困難もなく過ごしていきます。
友好関係が回復してと、これまでの人間関係がつながっていきます。
青大の昔の会話や、それぞれの出来事についての会話など、とても面白いです。
(引用:https://www.ebookjapan.jp/)
(引用:https://www.ebookjapan.jp/)
また、瀬尾広治お得意の勘違い会話も満載!さらに、下ネタ満載になっていきます(笑)
さらに、大学編ではサービスカット(水着・入浴・裸)なども多く出てくるのも特徴として挙げられます。
社会人編(26巻~27巻)
青大は、高知に就職。
柚希は東京で教師になる夢を追い勉強るので再び遠距離恋愛となります。
(引用:https://www.ebookjapan.jp/)
途中、柚希は何度も青大に会うため高知に向かいますが、激務と過労が祟って倒れてしまうこともありました。
しかし、夫婦生活、結婚を見据えて努力に励み結婚します。
その後、エピローグで桐島食堂を運営していたり、子供がいます。
また、君のいる町の次回作である「風夏」のヒロインの秋月風夏も出てきます。
最後、風夏を書きたいがために終わりを焦らせた感は、正直否めません。
最後までじっくり青大たちの物語を描いてほしかったし、読みたかったので残念な部分ではあります。
しかし、全体的にみると最高に面白い作品です。
つまり…
君のいる町は、アニメ化された部分は、青大にとって不幸なことが立て続き起ったため気持ちが沈んでいました。
そのため全体的に暗い印象を持つアニメとなってしまいました。
まさに、エンディングの曲によく表されていると思います。
しかし、原作の全体で考えると、その部分はごく一分で、大半はまさにオープニングの「センチメンタルラブ」のように明るく、くだらない日常や、高校・大学・社会人とそれぞれの年代にあった恋の形が忠実に描かれています。
さらに、それぞれのキャラクターに感情移入がしやすいためとても面白いといった印象を持つというわけです。
また、エピローグで「風夏」のヒロインが登場するといいましたが、「風夏」もアニメ化されています。
さらに、「風夏」の原作を無料で読む方法がまとめられている記事も存在します。
君のいる町を読み終わったら、「風夏」のアニメも見て、そして原作も読むことをおすすめします。
おわりに
このように、「君のいる町」はラブ要素もしっかりあるし、コメディ要素もしっかりあって、ラブコメの王道と言える作品であると思います。
そのため、ラブコメ初心者にもおすすめできる作品です。
また、「君のいる町」の特徴としてラブ展開の話は次が気になる終わり方をしていますし、コメディ展開にはしっかりとオチがつけられているということが挙げられると思います。
当たり前と思う人もいるかもしれませんが、この作品はオチの部分も次の話に繋がっていくのでそこは他のラブコメにはあまり見られない上手い部分として挙げられると思います。
最後に私のおすすめの話は、第203話「一生ゲーム」というもので、これは明を除く高校から大学まで青大と交流のあった主要キャラが一同に青大の住むアパートに集まってカードゲームをするという話なのですが、
みんなの前で他の人が知らない青大との関わりを話したり、過去にあった出来事を暴露したりと、「君のいる町」の魅力、そして面白いと思わせる場面が濃縮されたような話となっていて、はじめから読んでいるものにはたまらない展開となっています。
皆さんにもぜひこの面白さを味わってほしいです。
はじめにも言いましたが、瀬尾公治の原作の中で一番おすすめできる作品です。
ぜひみなさんも一度読んで見てください。