デン爺
また、実際に読んだ感想も紹介したいと思います。
一部ネタバレを含むのでまだ読んでいない人は気おつけてください。
「今際の国のアリス」ってどんな漫画?
概要
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
「今際の国のアリス」は週刊少年サンデーSで2010年12月号から2015年5月号まで。その後週刊少年サンデーにて2015年19号から2016年14号まで連載されました
全18巻完結で月刊サンデーGXにてスピンオフ作品の「今際の路のアリス」が2015年9月号から2018年3月号まで連載され全8巻が発売されています。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
作者は麻生羽呂でほかの作品としては同じく週刊少年サンデーにて2008年4・5合併号から2009年1号まで連載された「呪法解禁!!ハイア&クローサー」があります。
そちらも良かったら読んで見てはいかがでしょうか?
こちらもおすすめの作品です。
あらすじ
くだらない日常。現実逃避。ピーターパン症候群。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
呼び方なんて関係ない。どこでもいいから、どっか知らない国にでも行きたいと思ったことはないかい?
高校三年生の有栖良平は世間で言ういわいる「落ちこぼれ」だった。
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そんなアリスは半年前に再会した小学校のとき同じクラスだった刈部大吉とチョータとの三人でくだらない毎日を送っていた。
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いつもどおり、カルべの営むバーに三人で集まり、飲み明かしたあとに街をぶらぶらしていると、突然遠くの方に花火が上がる。
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きれいに思った三人だったが、次の瞬間大きな花火が街全体を包んで、目が覚めると、ホコリだらけのカルベのバーで倒れていた。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
外の様子が気になり、出てみるとそこは周囲には一向に人気がなく、文明が滅び止まったような東京が広がっていた。
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あっけに取られる三人だったが、アリスはそんな世界にただ一人ワクワクしていた。
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夢なのかそうでないのか、もしかしたらこれが自分たちの望んだ世界なのかもしれない。
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そんな短絡的な考えで、三人は自由を満喫した。
夜になると、ある方向から音が聞こえてくる。
人がいるのか?そう思った三人は音の方向に足を向ける。
するとそこでは、誰もいない神社に明かりが灯り屋台が出て祭りが開催されていた。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
三人は神社に足を踏み入れる。すると、入り口にはレーザーがはられ、掲示板には「げぇむ」の文字が浮かび上がる。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
それは、一歩間違えば命が奪われる理不尽で難題だった。
「生き方」をテーマとした戦慄のサバイバル・サスペンスゲームが今ここに開演する!
感想
ここからは、実際に読んだ感想とおすすめポイントを紹介していきたいと思います。
まずはじめに言いたいことは、この漫画は「迫力がすごい」ということです。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
一人ひとりの表情や背景を去ることながら、コマ割りや効果線がうまい具合に使われているため、アリスをはじめとするキャラクターたちの感情がダイレクトに伝わってくる感じがして非常に読んでいて面白いです。
例えば、一番はじめのゲーム「くらぶのさん」をクリアーしたアリスの喜びなどが典型的な例として挙げられます。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
また、こういったことはこのように喜びのシーンだけでなく、絶望や悲しみのシーンにおいても同様に表現されているため、そこもこの作品全体として楽しめる一因であったのではと思います。
次に紹介したい魅力としては、この漫画の大事な軸である「生き残りをかけたげぇむ」がわかりやすいということです。
わかりやすいとはどういうことかといいますと、ルールが至ってシンプルということです。
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この漫画に出てくるほとんどのゲームがみんなの知っている遊びやゲームをモチーフとしています。
それは、最終ステージに入ってもそうでこの手の漫画で見られる、ルール説明だけで1話が取られる。そしてそのルールがややこしい。といったことはありません。
そのため、読者も一緒になってクリアの方法を考えることができますし、自分だったらこうするなど状況状況で思考をめぐらし、自分も参加している感覚になれます。
それでいて、そのゲームの解決の方法や謎解きは読者の予想を裏切るような、予想もできなかった新たな方法でクリアされていくので飽きることなく読むことができます。
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もちろん、新たな方法とはこじつけなんかのアイデアではありませんよ。
そして3つ目のおすすめポイントが、ヒロインの登場の仕方です。
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ヒロインは宇佐木柚葉なのですが、はじめから物語に登場するのではありません。
アリスたちが「げぇむ」をクリアーしていく過程で出会います。
さらに、一番はじめにアリスに出会ったときは、仲間とはなりませんでした。
私は、この漫画はアリスやうさぎ、チシャ猫をモチーフとしたチシヤが登場しているように「不思議の国のアリス」をモチーフとした漫画のため、てっきり仲間になるものだと思いました。
しかし、ここでは仲間とならずアリスが次のゲームで友達のカルべやチョータたちと殺し合いをしなくてはならず、その結果生き残り絶望していたところをウサギが助けます。
そしてここからアリスとともに行動することになるのですが、はじめから登場していなかったこと。そして初めてあったときに別れていること。
それらがまた、命をかけた「げぇむ」を題材にした漫画のヒロインとして魅力が生まれていたと思います。
また、一緒に行動するにあたり、アリスとウサギ二人の一蓮托生感がさらなる良さを生んでいたと思います。
そして、最後の面白かったと思えたポイントについて紹介したいと思います。
しかし、これは「不思議の国のアリス」の最終部分で思いっきりなネタバレになってしまうので、まだ読んでいない人のために伏せて紹介したいと思います。
まだ読んでいない人は絶対に読んでから見てくださいね。
最後のおすすめポイントそれはなんと言ってもアリスたちがなぜ「今際の国」にやって来て「げぇむ」に参加しなければならなかったのかという謎です。
それはぶっちゃけた話、「隕石の墜落によって心拍が停止して生死の間をさまよっていた」ためですが、これがよく考えられている話だなと思いました。
生き残りをかけた「げぇむ」によって本当に生き残りたいと強く思ったものが現実の世界で助けられていく。というものです。
心拍が停止していた時間は現実の時間ではわずか1分あまりだったいうのもおしゃれだし、今際の国に来た時間が人によって違うというのも、心拍が停止した順番だというのなら納得も行くしよくできているなと思います。
また、改めて「今際の国のアリス」を読み返してみると、1話でアリスたちが大きな花火を見たあとで地球に隕石が落ちる描写がしっかりとしてありました。
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私は初めて読んだときは、花火の爆発ん大きさを描写下ものなのかなと思っていましたが、改めて読んでみるとしっかりと伏線として存在していましたし、これをはじめの段階で考えていたとなるとよく構想が練られている漫画だと思いました。
そんなわけで、これを最後のおすすめポイントとして上げて置こうと思います。
おわりに
いかがでしょうか?少しは興味をもっていただけたでしょうか?
このように、「今際の国のアリス」にはおすすめできる。面白いと思える工夫がたくさんあります。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
先にも述べましたが、本当に臨場感が味わえる漫画です。
全18巻と非常に読みやすい作品となっていますので、ぜひ読んでみてください。