デン爺
「五等分の花嫁」は累計1100万部を突破した春場ねぎの大ヒットラブコメで、5人の中で誰と結ばれるのか、注目の最終巻となっていました。
※最終巻の内容を順を追って振り返りながら進めます。
※ネタバレを含みます。
はじめに
今回は、「五等分の花嫁」の最終巻の内容を順を追って振り返りながら進めます。
なので、がっつりネタバレを含みます。
そのため、まだ最終巻の内容を知らない人は、先に本誌を読むことをおすすめします。
「落第寸前」「勉強嫌い」の美少女五つ子を、アルバイト家庭教師として「卒業」まで導くことになった風太郎。高校生活最後のイベント「学園祭」が閉幕。それぞれの、恋の行方は――!? 風太郎と五つ子たちの楽しくて賑やかな日常も、遂に最終巻!!
「五等分の花嫁」最終巻の感想
ここからは、「五等分の花嫁」の最終巻の内容を振り返りながら、感想を進めたいと思います。
風太郎の選択は四葉
はじめに、なんといっても風太郎が選んだのは“四葉“!
これは前巻からの続きだったので、最終巻だけで驚いたということではありませんが、私はてっきり最終的に結ばれるのは五月だと思っていたので、
予想を超えてきたエンディングになりました。
春場ねぎ先生は、先日の「内海八重先生との特別対談」(特別対談! 春場ねぎ先生×内海八重先生の「カワイイ」と「驚き」を生み出す漫画術)で
“読者の予想を裏切る展開を見せたい。“とコメントしていたのを読んだので、まさにしてやられました。
しかも、最後に四葉と結ばれても、おかしくならないように、しっかり伏線が張られていたとのことで、読み直してみると納得しました。
伏線については、様々な憶測が飛び交っていましたし、実際、私も予想していたんですけどね。
四葉という選択。そして、伏線と二重の意味で驚かされました。
その後の...
しかし、学園祭で四葉に告白してからが非常に長かったかな。という印象を受けました。
そこで、てっきり付き合ってそのままデートとかラブコメ展開として時間が流れていくかな。と思ったのですが。
まさか、身辺整理が始まるとは、思いませんでした。
ライバルが姉妹ということで、大事なことなんですけどね。
ここは、スッとスッキリいってほしかったかなというのが感想です。
ここまでは、「同じ時系列の5人をそれぞれに描く」という斬新な方法で、誰の魅力も見逃さずに展開が進んで、5人全員がカワイくて誰を切り取ってもニヤニヤが止まらず、よかったのですが、
結果が出た後のドロドロ感はできればあまり見たくなかったです。
しかも、風太郎始動ではなく、五つ子側から働きかけていた面も多かったので、
「風太郎しっかりしろよ!」
ってずっと思ってたりもして(笑)。
結婚式!
さて、物語もエンディングに入って結婚式。ということで、
ラブコメなので、一通り物語が終われば結婚式まで飛んでしまうというのは、致し方ないですが。
結婚式に関しては、第1話に物語の結末として描かれていたので、ここで戻ってくるのか。という感じでした。
やはり、1ページ目と最終話が繋がっているというのは、凄い作品ですね。
ここに戻ってくると分かっていても感激です。
また、ここでは五つ子それぞれの成長ぶりが見えて、家庭教師として始まった関係にもしっかりと成果が見えていたので上手いなと思いました。
そして、びっくりしたのが、五つ子全員がウエディングドレスを着て同じ姿をしていたこと。
風太郎じゃなくてもびっくりするでしょう。
そんな中で、あえて四葉だけを言い当てるのではなく、全員をエピソードを交えて振り返りながら言い当てていくのはジーンときました。
このシーンを読んでいて、「終わってほしくない!」と本気で思いました。
次回作は...
そんなわけで、終わってしまった「五等分の花嫁」ですが、
春場ねぎ先生の次回作には期待が高まりますね。
まだ、次回作に関する具体的な情報は出てきていませんが、先日の「完結記念座談会!」(完結記念座談会! 春場先生と担当編集が『五等分の花嫁』のすべてを振り返る)にて、
“いま、やりたいことが3つあって、その中で迷っている感じ。この案をどんだけ練っていけるか。“とコメントしているので、
次回作も楽しみです。
おわりに
以上が、「五等分の花嫁」最終巻の感想になりますが、まとめて一言でいうと、
“ごとよめ最高!“ということで。
最終巻ももちろんですが、作品全体を通して、
大満足の作品でした。