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泣けるBL漫画ランキングTOP10

デン爺

BL漫画といっても、ジャンルはさまざまです。

ここでは、泣けるBL漫画ランキングTOP10を紹介します。

涙活したい方が読むのにおすすめなものをランキング形式で発表しています。

心温まる展開に感動するBL漫画や、切なくて泣けるBL漫画をお探しの方は必見です。

BL漫画を読んだことがない人でも、読みやすいものばかりなので、気になる方はぜひ読んでみてください。

第10位:『十年後にあがった、あの日の雨。』

正反対の性格だから心地よい

概要

『十年後にあがった、あの日の雨。』は、幸田みうが描く青春ストーリーです。

高校時代、真逆のグループにいた鳴海とマサは、体を重ねてからというもの疎遠になってしまいます。

正反対の性格だからこそ、2人でいる時間が心地よいと感じていたはずなのに、一瞬にして気持ちがすれ違ってしまうのです。

ここに注目!

本作品は、鳴海とマサ、それぞれの視点で描かれています。

クラスに馴染めないと感じる鳴海は、皆から愛されるマサに対し、憧れを抱いていました。

反対に、八方美人であるマサは、自然体でいられる鳴海に好感を持っていたのです。

ほどよい距離を保っていた2人は、一線を越えたことで、関係が崩れてしまいます。

気持ちとは裏腹な行動に出る2人に、やきもきさせられること間違いなしです。

本作品では、高校卒業後もずっと疎遠だった鳴海とマサが、同窓会をきっかけに再び出会うところから物語が始まります。

高校時代の面影が残っているマサに、熱い視線を向ける鳴海の姿が印象的です。

果たして、2人はお互いの気持ちに気づくことができるのか、甘酸っぱい青春の行方に注目です。

第9位:明るく爽やかな気分になれる『君は夏のなか』

『君は夏のなか』は、古矢渚が描く、高校生2人の爽やかな青春劇です。本作品に登場する佐伯と戸田は、映画好きという趣味を通じて仲良くなります。初めは一緒にいるだけで楽しいと感じていたはずなのに、ある日2人の関係性に変化が訪れます。本作品の魅力は、なんといっても佐伯と戸田の心理描写がしっかりと行われているところです。気持ちが揺れ動く瞬間や、衝動的に行動してしまうシーンは、思わず引き込まれてしまいます。

片方がノンケということもあり、2人の仲はゆっくりと進展していきます。同性を好きになって良いのか、少年らしい苦悩や葛藤が見どころです。なかなか進まない関係性に、胸がきゅんと切なくなるでしょう。エロティックな描写は少ないですが、運命的な出会いやピュアな交際に、心が満たされる作品になっています。読後感の爽やかさと、心おどる展開にやみつきになります。

第8位:個性的なキャラクターに心温まるストーリー『となりのメタラーさん』

『となりのメタラーさん』は、あまくて切ない漫画を得意とするマミタが描いています。メタラーというタイトルからは想像もつかないような、ほんわかした心温まるエピソードとなっています。メタルについて作中で説明してくれるため、知識がなくても十分に楽しめるのが大きな魅力です。本作品は、メタル好きの壮志と貧乏大学生の遣斗が、アパートの隣人同士になったことで物語が始まります。楽観的で生活力がない遣斗を、人とかかわるのが苦手な壮志が世話するようになるのです。

壮志は一見いかにもとっつきにくそうな感じなのですが、他者と距離を置くのには理由があります。その悲しすぎるワケを知ったとき、切なさと涙がこみ上げてくるでしょう。生きていれば、誰だって他者の態度や言葉で傷つけられることがあります。一度失敗すると、人と付き合うことに対して、ますます臆病になってしまうものです。本作品を通して、大事な人と出会うことの素晴らしさや、人との関わりあいも捨てたものじゃないと、あらためて実感できます。

第7位:ほろ苦い恋愛がもどかしい『雨上がりの僕らについて』

『雨上がりの僕らについて』は、2017年にデビューしてから勢いのある、らくたしょうこが描く恋愛ストーリーです。Twitter上に掲載されていた『夏の喫茶店』という話を膨らませたものとなっています。本作では、奏と真城という2人の青年が出てきます。高校時代に2人は仲良くなるものの、奏は真城に嫌われるのを恐れて、思いを伝えず逃げ出してしまうのです。ひとたび読めば、真城への思いを断ち切ろうとする奏の様子に、心を打たれるに違いありません。

これまでの作品の傾向からラブコメだと思って読むと、作風が違うので驚く人も多いでしょう。本作には、ゆっくりと育てていく恋愛模様が描かれています。友達が好きだということに葛藤する奏と、母から抑圧され続けてきた真城の複雑な心情が、とてもよく伝わってきます。人間関係や毎日の生活に疲れたときに読むと、じんと泣けてくる漫画です。

第6位:『やましい恋のはじめかた』

『やましい恋のはじめかた』は、小東さとが描く、デジタルで話題となったこじらせ愛の物語です。幼馴染の2人は、ある日一線を越えてしまいます。健太郎が寝ているときに、春が手を出してしまうのです。実は、健太郎は起きていたのですが、寝たふりを続けてやり過ごしてしまいます。それから2年経ち、健太郎と春は再会します。押しが強い春に、健太郎はたじろぎます。仲良くしていた2人だからこそ、突然に変わってしまった関係にギクシャクし始めるのです。

春の変わりようにどう対応して良いか分からない健太郎と、本当のことが切り出せずに悩む春が、人間らしくて惹きつけられます。物語が進むにつれて、次々と真実が明らかになっていくので、見ているほうがハラハラしてしまうかもしれません。個性的なキャラクターとテンポよく進む演出に、読んだら癖になってしまいます。

第5位:ノンセクシュアルでも愛を貫けるのかが見どころ『初恋、カタルシス。』

『初恋、カタルシス。』は、他にはあまりみない難しいテーマを扱っています。ノンセクシュアルとゲイの恋の物語です。鳩川ぬこが描いている作品で、多くの人の感動を呼んだことで一時話題となりました。本作は、ノンセクシュアルゆえの愛情表現の難しさが、とてもよく描かれています。好きな人といるだけで満たされる一騎に対し、好きな人とは繋がりたい唐木田はまったく対比的です。性格の不一致も辛いですが、性の不一致はもっときついものがあります。2人が愛情だけで一緒にいることができるのか、先の読めない展開に目が離せません。

第4位:『ただいま、おかえり』

『ただいま、おかえり』は、いちかわ壱のハートフルヒューマンドラマです。家族愛にあふれた心温まる物語となっています。一般家庭とは違うことに社会的差別を受けるも、どんな困難にも家族で乗り越えていきます。性別の違いや、他家庭とは違う環境に悩みつつも、たっぷりの愛情でカバーする様子はなかなかの圧巻です。家族が恋しくなったり、ほっこりと幸せを感じたりしたいときに、うってつけの作品となっています。

第3位:切ない初恋に涙する『初恋のあとさき』

『初恋のあとさき』は、数々のヒット作を発表している、人気漫画家の日高ショーコが描いた作品です。『花は咲くか』や『憂鬱な朝』が代表作として知られています。特に、『花は咲くか』は、2018年に実写映画化もされ、一躍注目を集めました。日高ショーコの作品は、人物の心理描写が秀逸で、泣ける作品が多いことでも有名です。本作品も例外ではなく、男同士の甘くて切ない恋愛模様が描かれています。遠い昔の初恋相手を今でも忘れられないという人は、物語に登場する仁科と美山の心情に、共感できるに違いありません。

本作品の見どころは、互いに傷つけあって終わらせてしまった初恋が、10年後に再び動き出すというところです。学生のときは、人目が気になる多感な年頃であったため、仁科は美山の思いを受け止められずに逃げ出してしまいます。互いに好きなのに、別れて別々の道を行くという、若さゆえの過ちをおかします。美山は若いからこそ後先考えずに突っ走り、仁科は若いからこそ一歩踏み出せずに尻込みしてしまうのです。もうあの頃の2人に戻ることはできないのか、切なく胸に響いてくる展開に、ラストまで目が離せません。

第2位:兄弟同然に育ってきたからこそ切ない『いつか恋になるまで上・下』

『いつか恋になるまで』は、家族になろうよのシリーズで、上下巻販売されています。倉橋トモによる、幼馴染の高校生2人の甘いエピソードとなっています。お互いに魅かれあっているのに、気づかずにすれ違う2人が切なくて、グッとくること請け合いです。恋をすると、相手のことを考えたり、嫌われることを恐れたりと、歯がゆくてもどかしいものです。千秋が、和馬のことが好きだと言い出せずに、じたばたもがいている様子は、多くの人が共感できるのではないでしょうか。

いつも傍にいるからこそ大切だと気づきにくい、伝わらなくて不安になるという、2人の気持ちがよく描かれています。はからずも、恋の駆け引きをしてしまう2人に注目です。本作に登場する千秋と和馬ですが、『家族になろうよ』で大人になった2人が描かれています。いつか恋になるまでと合わせて読みたいところです。

第1位:読者の心の掴み方が上手い『恋をするつもりはなかった』

『恋をするつもりはなかった』は、話の作り方や巧妙な伏線を張るのが上手な、鈴丸みんたが描いている作品です。初単行本の『キューピッドに落雷』では、発売から直ぐに増版を重ね、有名作家の仲間入りを果たしました。本作品では、初心な男と天然のタラシである青年が、不器用ながらも2人で愛をはぐくんでいきます。さりげない伏線の張り方と、物語のラストにかけての盛り上がり方が、読者の心を捉えます。

男が好きだと自覚しながらも、三十路になるまで誰とも関係を持っていなかった佳乃が、恋に盲目になる姿は好きになること必至です。アンニュイで不思議な魅力を持つロウ、そんな彼に翻弄される佳乃に、ハラハラドキドキさせられます。それぞれの視点で物語が進むので、作中のセリフや登場人物の動きに、こんな特別な意味があったのかとハッと驚かされるでしょう。佳乃やロウに自分の姿を重ね合わせて、疑似恋愛を楽しむことができます。

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