デン爺
(引用;https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
はじめに
「orange」は高野苺の作品で別冊マーガレットの2012年4号から同年12号。その後期間があいたのち、月間アクションで、2014年2月号から2015年10号まで連載されています。そして、番外編として2016年4月号から2017年3月号まで連載され、全6巻22話+4話が発売されています。
また、監督・橋本光二朗、主演・土屋太鳳、山崎賢人で2015年に映画化もされています。
(引用;https://movies.yahoo.co.jp)
さらに、2016年の夏アニメとして全13話が朝日放送などで放送されました。
あらすじ
高校二年の春、高宮菜穂のもとに10年後の自分から一通の手紙が届きます。
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そこには、26歳になった自分は後悔をしていて、「自分とは同じ後悔をしないでほしい」という願いとと、菜穂に今後起きること、それに対して菜穂にしてほしい行動が綴られていました。
菜穂は、初めは誰かのいたずらと思っていました。
しかし、手紙に書かれている内容の通りに、成瀬翔が東京から転校してきます。
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さらに、手紙には、5月に成瀬翔を好きになること、翔が17歳の冬に事故で亡くなること、その事故は防ぐことが出来たと書かれていました。
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菜穂は、10年後の自分が手紙を書いた目的が翔を事故から救うことと分かり、「翔がいない未来」を変えるため、手紙に書かれているように行動しようと努力します。
作品の特徴と感想
この作品の特徴は、ただキュンキュンするだけの少女漫画ではないということです。
未来からの手紙が届くため菜穂たちには、これから何が起こるかが分かります。
しかし、うまく行動できないことがもどかしいです。
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それでも後悔しないように、未来を変えるために頑張る菜穂たちの行動や言葉に感動します。
特に最終話は、数々の局面を経て、諦めそうになったり、喧嘩したりもしたけれども、みんながつなぎとめようとした「翔の未来」。その結末には号泣必須です。
さらに、もう一つ特徴あげるとしたら、作品の節々に未来の菜穂たちの世界も描かれているということです。
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そのため、どのようにしてつながっていくのかも、この先どうなっていくのかも興味深く、作品に引き込まれていきます。
もちろん、感動だけでなく少女漫画らしいところもあり、面白いシーンもあります。
例えば、あずさと萩田の掛け合いなどは最高に面白いです。
絵や展開は完全に少女漫画といえます。
しかし、この作品は普通のと違っていろいろな感情を読んでいて持つことができるのがすごいところです。
また、未来からの手紙は、菜穂だけにとどいてたのではなく、実は翔を除いた5人に送られていて、5人全員が翔を死なせないように、それぞれ必死に行動していたということには驚きました。
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ストーリーは5巻で完結しているのですが、第6巻には、番外編で翔のいる10年後が描かれています。
そして、これはネタバレでもあるのですが…
そこには、翔を救った10年前にのちにタイムカプセルを埋めるときに決めた「高台から6人揃て夕陽を見る」という場面が描かれています。
それは、見事なオレンジ色に染まった景色でそれにも感動します。
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ちなみに、これがこの作品のタイトル「orange」の意味なんですよ。
たぶんね…
さいごに
私は、どちらかというと少女漫画は苦手なのですが、はまってしましました。
なので、少女漫画が苦手だ、もしくは嫌いだという人も一度手に取ってみてください。
そんな方でも読みやすい作品だと思います。もちろん、少女漫画派の人も。
読み始めたら、「orenge」の世界に入り込んでしまうこと間違いなしです!