デン爺
実際に読んだ感想や評価なども紹介したいと思います。
「6センチの絆」ってどんな漫画?
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
まずはじめに、「6センチの絆」についての基本情報。
そしてどのような漫画なのかについて紹介していきたいと思います。
概要
6センチの絆は、週刊少年マガジンで2017年4,5合併号から連載をスタートし、2017年18号まで全14週に渡って連載された作品です。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
原案は安達士郎、作画は中島真の2巻完結の漫画です。
あらすじ
国内最大級のイベント、箱根駅伝
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1年生にしてそのメンバーに選ばれた新鋭・羽柴日出郎。
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アスリートとしてこれ以上ない最高のスタートを手にした日出郎。しかしそんな日出郎に悲劇が襲う。
同じチームの1年生から箱根駅伝のメンバーに抜擢されたことをうらやまれ、ラインパウダーを顔にかけられてしまう。
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その粉は、日出郎の目に入り激痛が日出郎を襲う。
そして医者は「君の目はもうじき見えなくなるかもしれない」と宣告する。
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事実、日出郎の視力は次第に奪われて行き、自力で歩けないまでになってしまう。
視力を失い、光を失い、走ることすらままならない。
そんな彼に今まで見えなかったものが見えた。
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失意のアスリートを救ったものとは…
一度はどん底に突き落とされながらも、仲間との繋がり、「キズナ」を胸に、夢の一歩を再び踏み出す。
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翼の折れぬ者たちの勇気と希望の物語!です。
「6センチの絆」を読んだ感想
ここからは、実際に読んで感じたことを紹介していきたいと思います。
駅伝という設定について
まずはじめに、この漫画は箱根駅伝がメインの舞台となっています。
実際、箱根駅伝は毎年盛り上がりますし、漫画やその他メディアの題材とするときに多くの人の興味を引けるし、良い設定なのではと思います。
しかし、現在数多く存在するスポーツ漫画には駅伝、あるいはマラソンをテーマとするものがあまりありません。
それはなぜでしょうか。
それは、駅伝、マラソンにはテレビで中継を見ていてもわかりますが、状況の変化、順位の変動や激しいバトルというのがほかのスポーツに比べて極端に少ないことが挙げられます。
そのことから、これらをテーマにするとどうしてもレースの途中に過去の出来事の振り返る、ということが多くなってしまいます。
その点からおいて、この漫画はそのパターンに陥ってしまっていたので新しみにかけるといった印象を持ちました。
しかし、それらに対して個人競技ではありますが、絆とか友情と言ったチームワークを感じさせられる場面が多々あったのは良かった点であったと思います。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
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また、視覚に障害を負った天才ランナーの葛藤と努力を描くという過去も振り返るという形式の漫画においてもドラマ生があって、新たなパターンであったのでそこは面白いと感じることができました。
しかし、連載当初、自己紹介もなくいきなりレースがスタートしたり、視覚障害を持ってほとんど見えなくなった日出郎が、「見えなくても何度もそのコースを走ったから走れる」と言うとんでもない、もはや人間とは言えない理論で勝利するというのはちょっとないかなと思いました。
それによって、今までせっかく積み重ねて行ったドラマ性が急に薄れてしまったような印象を持ちました。
打ち切り漫画
そして、週刊で読んでいて感じたもう一つのことが、典型的な打ち切りマンガだなと思いました。
はじめは皆さん面白そうと思って読み始めると思います。
確かに、私もはじめは期待して読み始めたんです。
しかし、だんだん「あれあれ?」っと思うようになって2ヶ月も連載を見ていると「これは終わるな」と思うようになってしまいました。
実際14周目まで続いたのですが、2ヶ月もしないうち、つまり8話以内でこのように思う作品だったので、最終話が出たときは「比較的よくもったな」というのが正直な感想でした。
そもそも、この作品は“話のカウント”が第1区から始まったので、私は箱根駅伝と同じ第10区までの短期連載だと思っていました。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
しかし2話目にも“第1区〇〇”と1区が続いていたのでびっくりしました。
結果終わって見ると第10区までの短期連載のほうがまだきれいっだったのではないかと思います。
そして衝撃だったのが、まさかの第2区から第9区までのバッサリカットです。
しかも話のカウントだけでなく、実際に走者が走っているところもまさかの全カットと、もはや駅伝をテーマにする意味があったのかという感じになってしまいました。
結局第10区の日出郎だけに焦点を当てるなら、普通のマラソンで全盲のランナーということにしても良かったのではないかとも思いました。
結局、短期連載を無理やり長期にしようとしたのか、それとももともと長期連載しようとしていたのか、どっちにしろ計画性のなさが露呈してしまった作品になってしましました。
逆に、実際に何も考えていなかっただけならまだしも、話の折返し地点で第1区から第10までごっそり抜け落ちるという構成を駅伝をテーマとして想定していたなら正気の沙汰ではないと思います(笑)。
とにかく、このような形になってしまったのは残念ですが、もう少し計画性を持って次回以降の作品に期待したいと思います。
終わりに
まぁ、まとめてみると酷評となってしまいましたが、発想自体は新しいパターンでありました。
いろんな種類のマンガを読んで、次の作品を探している人は一度こう言った作品を読んで見るのも良いのではないでしょうか。
また、違った作品の楽しみ方が見つかるきっかけになるのではないでしょうか?
そして、最後に今回の連載は非常に残念な結果となってしまいましたが、このような結果にならないことを願いつつ、今後の安達士郎先生、中島真先生の作品に期待したいと思います。