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漫画【よふかしのうた】感想と見どころを紹介!#ラブコメ #伏線 #ナズナ [無料]

デン爺

夜は自由の時間だ

夜の時間って楽しくないですか?

明日は早いし絶対に起きないといけないけど、漫画を読んだりゲームをしたり自由だし、ひとたび外に出てみると人気がなくて、静かで空気が美味しくて非日常が味わえる。

なんか毎日夜は来るのに想像しただけでたまらなくないですか?

今回は、そんな夜の自由を、非日常をラブとコメと吸血鬼を絡めて描き出す作品「よふかしのうた」を紹介します。

設定・世界観

この作品は、ふと夜に外に出た主人公・夜守コウが昼間とは違う非日常を楽しむという設定で、普通の夜ふかしと違うのは、吸血鬼と出会うこと。

吸血鬼・七草ナズナに出会ったことで”吸血鬼になりたい”と思う少年が、吸血鬼になるための条件“吸血鬼に恋をして吸血される”ことをクリアするために、ナズナに恋をするためのボーイミーツガール作品です。

世界観としては、いつもとは違うワクワク感や夜ふかしの背徳感が溢れ出たものとなっています。

夜という日常からはみ出た非日常を、満足するまで夜ふかしして朝が来たら終わり。というシンプルな設定の中に、

“吸血鬼に出会う”“恋をする”というプラスの要素が加わることで、ただ夜を楽しむだけでない、物語の深みやストーリーとしての楽しみがたくさん詰まった作品です。

あらすじ


「初めて夜に、誰にも言わずに外に出た。」

女子がニガテな中学2年生の夜守コウはただ今、なんとなく不登校中。
さらには、夜に眠れない日々が続いている。
そんなある日、コウは初めて夜に、誰にも言わずに外に出た。
夜風が気持ちよく、どこまでも自由で、昼間とちがう世界。コウは夜に居場所を見つける。

そこに突如、謎の美少女・七草ナズナが現れる__
彼女は、夜の住人・吸血鬼。
コウに、夜の楽しさを教えてくれるナズナ。


「今日に満足できるまで、夜ふかししてみろよ。少年」

夜に、そしてナズナに魅了されていくコウは、彼女に頼み込む。
「俺を吸血鬼にしてください」
ナズナは吸血鬼になる条件を教える。照れながら。それは……
「人が、吸血鬼に恋をすること!」
果たして恋を知らないコウは、ナズナと恋をして、晴れて吸血鬼になれるのか!?


ふたりぼっちの、特別な「よふかし」が始まる__

登場人物

夜守(ヤモリ) コウ

主人公。「よふかし」の楽しさに魅了された中学2年生の14歳。勉強もまずまずで学生生活を上手にこなしていたが、それに疲れてしまい、ただいま不登校中。そのせいか、夜に眠れない日々を送っている。初めて夜に外に出た時、七草(ナナクサ)ナズナと出会う。女子はニガテだが吸血鬼になるため、ナズナに恋をしようとしている。ナズナ曰く、血が最高に美味いらしい。特技は寝たふり。

夜の住人・吸血鬼。とにかく自由奔放。ある夜、コウと出会い「今日に満足できるまで、夜ふかししてみろよ」とコウを夜に誘う。コウの血の美味さに感動して、今後もコウの血を吸うことを決める。下ネタが大好きのくせに、恋愛話にはめっぽうヨワい。すぐ照れちゃう。ビール大好き。

七草(ナナクサ) ナズナ

朝井アキラ

コウの幼馴染。同じ団地に住んでいる。コウが小さい頃に買ったトランシーバーを持っており、彼のことをちゃんと友達だと思っている。早起きのため、よふかしのコウと再会する。

吸血鬼。ナズナが人間と夜を共にしていると聞き、コウに近付く。仲が悪いのか、ナズナには「クソビッチ」と呼ばれたりする。恋愛マスター。

桔梗(キキョウ) セリ

平田ニコ

吸血鬼。吸血鬼の存在に詳しい「人間」を増やさないため、コウを吸血鬼にしようとする。眷属を増やすため、人間にモテやすい振る舞いが得意。モテパワーマックス。

吸血鬼。ナズナと仲良くしているコウに興味を持ち、コウを連れ去る。モテパワーマックス。

本田カブラ

小繁縷(コハコベ) ミドリ

吸血鬼。童貞受けがいい。話術によって数々のコミュニティーを狂わせてきた。モテパワーマックス。

吸血鬼。一人称は「僕」。モテパワーマックス。

蘿蔔(スズシロ) ハツカ

感想とおすすめポイント

時間の合間に読み始めたのがこの作品でしたが、とにかく手が止まらなかったです。

というのも、世界観として本当に夜に訪れる、あのいつもとは違うワクワク感や夜ふかしの背徳感が溢れ出たものとなっていたので、惹きこまれてしまいました。

夜だからこそ醸し出される雰囲気や空気感が伝わってくるので、たまらないです。

そして、女の子がカワイイ!

ナズナは下ネタはめっちゃ好きなのに、恋バナになると照れて赤らめる表情とか、吸血鬼は美少女というのは定番ですが見た目だけでなく、いちいち表情・仕草がカワイイのが最高です。

あと、思う以上にコメディ展開が多くてしっかり面白いです。

バカな展開とか下ネタとか。あとツッコミが適当バージョンやノリツッコみなど多彩なので、その部分が面白いです。

最後に、個人的に一番ハマった要因として、ストーリー性があってかつ深かったためだと思います。

吸血鬼になるために恋をすることや、吸血鬼の秘密、また吸血鬼を殺そうをする者の存在など、

ただ、単話として夜を遊ぶのではなく、吸血鬼たちの存在があるからこそ生まれる物語性があるので、先が気になってしまいました。

しかも、気になる伏線が張り巡らされているのに、予想を裏切る結果が多いので、そこも最高のポイントでした。

おわりに

「よふかしのうた」は、“夜の特別な雰囲気”を味わいたいひと、“夜の空気感”が好きな人。

要素としてラブコメだけでなく伏線や謎といったストーリー要素も併せて楽しみたい・欲しいという人におすすめの作品です。

個人的には、今一番ハマっているラブコメで、圧倒的におすすめできますので、気になっている人はぜひ一度読んでください。