デン爺
ネタバレは極力防ぎますので、まだ読んだことのない人、どんな漫画か気になっている人はぜひ参考にしてください。
PandoraHeartsってどんな漫画?
概要
まずはじめに「PandoraHearts」についての基本的な情報を紹介しておきたいと思います。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
PandoraHeartsは2006年6月号から2015年4月号までスクウェア・エニックスが出版している「月刊Gファンタジー」連載されコミックスは全24巻が発売されていします。
作者は望月淳でその他の作品として「ヴァニタス手記」が現在、月刊ガンガンJOKEにて連載されていて2019年4月時点で第6巻まで発売されています。
ちなみに、PandoraHeartsは望月淳にとっての処女作です。
PandoraHeartsはTBS系列において2009年春・夏2期連続でテレビアニメ化もされています。
更に、外伝として小説家もされています(全3巻)。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
あらすじ
この世において、大罪を犯した者の所には「アヴィス」から使者がやってきて、そのものを恐ろしい場所へ連れ去ってしまう。そしてそこに連れて行かれると二度と出てこられない。
という言い伝えが存在した。
そこは、すべてを飲み込む闇だと誰かが言った______
四大公爵家の一つベザリウス家の次期当主オズ=ベザリウスは、成人の義のため古い館へとやってきていた。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
そこで、ある歌を聞く。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
歌の聞こえる方に行くとそこには墓地、そして誰のものかかもわからない古い懐中時計を発見する。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
オズはその時計を手にすると、幻覚に襲われ、黒い小さなうさぎのぬいぐるみを持った少女と出会う。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
少女は微笑みながらオズに近づき、突然オズの首を締め、「殺してやる」と耳元でささやく。
オズは、使用人のギルバートの必死の呼びかけにより幻覚から目を冷ましたが、不思議な感覚がオズの体を襲う。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
そんな中、成人の義が始まる。
儀式の終盤、オズが成人にあたりベザリウス家のものとしての誓いの言葉を述べようと、教会の壇上に登ると赤いマントを着た使者がオズに襲いかかってきた。
使者がオズに向かってささやく。
「オズ=ベザリウス 我が断罪の鎖を以てして 今お前に罪を下そう。」
「お前の罪… それは、お前の存在そのものだ」
そして、オズは意味もわからぬまま「アヴィス」に落とされてしまった。
オズは、動揺・不安を隠しきれずただひたすら変える場所を求めて、真っ黒な世界「アヴィス」で方向もわからずさまよっていた。
すると、さまよい続けた先である少女と出会う。
それは、幻聴で見た黒うさぎのぬいぐるみを持った少女だった。
オズの罪は何か。そして、少女の正体とは。。運命の歯車がいま動き出す!
主要登場人物
オズ=ベザリウス
15歳の成人の儀のときに、突然アヴィスの使者が現れて、身に覚えのない罪に問われ闇の世界・アヴィスに落とされる。現実の世界に戻るためさまよっていると、血染めの黒うさぎ(アリス;ビー・ラビット)と呼ばれるチェインと出会う。脱出への協力を引き換えに違法契約を交わし、もとの世界に戻ってくるが、そこは成人の儀が行われてから10年がたった世界だった。
現実に戻ってからは、アヴィスに落とされた罪の理由。そして散らばったアリスの記憶を探すために旅をする。
アリス
本来は巨大な黒うさぎだが、ギルバートのチェイン、レイブンに力を封印され少女の姿となっている。可愛らしさとは裏腹に、好戦的で大食い。しかし、一方で寂しがり屋の一面も持っている。
失われた自分の記憶を探すため、アヴィスへ落とされたオズと契約を違法契約を結び現実の世界へとやってきた。
ギルバート=ナイトレイ
幼いとき、記憶をなくし傷だらけで倒れているところベザリウス家に保護され、オズの従者となった。オズがアヴィスに落とされたあとは、彼を救うためナイトレイ家の所有するチェイン、レイブンと契約を結ぶ。
オズが帰還したところを保護したギルバートは当初、10年後の世界であることを隠すため、成長した自分のことをレイブンと名乗っていた。
ザークシーズ=ブレイク
チェイン、イカレ帽子や(マッドハッター)と正式に契約した構成員でありながら、過去に左目をアヴィスに落とされ、奪われたという過去を持つ。つかみどころのない性格で機敏だが、人に食って掛かるような物言いをする。普段は、奇妙な行動、言動が目立つがそれは演技で、本来は生真面目な性格である。
オズやアリスの目的達成のために尽力を尽くしてくれる。
シャロン=レインズワ−ス
けいやくの影響で身体の成長が止まってしまい、見た目は13第である。アリスのことを実の妹のようにかわいがっている。佇まいはお嬢様として見られることは多いが、本人は気が強く自発的な行動が多い。
契約を交わしたチェイン・一角獣は戦闘力は高いが、影と影をつなぎ自由に行き来できるという力を持っていることから、シャロンは情報収集の力に長けている。
PandoraHeartsを読んで…
感想とおすすめポイント
私は、はじめPandoraHeartsを読むにあたっては「特に読みたい漫画がみつからなかったので、とりあえず繋の役割で。」ぐらいの軽い気持ちで読み始めました。
それが、こんなにもハマるとは思いませんでした。
なぜ、こんなにもハマってしまったのか?
自分なりに分析して見ることにしました。
これは、皆さんがPandoraHeartsを読べきおすすめポイントにもなると思うので紹介したいと思います。
①PandoraHeartsは奥が深い
この漫画は、童謡「不思議の国のアリス」がモチーフとしています。
また、絵も少女マンガ風のところもあるので、少女マンガ系統と勘違いしてしまう人もいるでしょう。
しかし、この漫画はダークファンタジーに分類されるジャンルで、恋愛だけの薄っぺらいものでは全然ないのです。
例えば、アリスの記憶のことであったり、オズの秘められた罪、そして二人に関わる人たちの感情の変化など丁寧に描かれています。
そのため、一つひとつの会話、言葉に深みが出ていてキャラクター一人ひとりに感情が様々な溢れていてとても深みのある作品であったと感じています。
また、主要人物だけでなく一人ひとりに焦点を当てた独自の話が鮮明に描かれていた。という点も物語に深みが出ていたということが言えるのではないでしょうか。
②読み応えが抜群!
「読み応え」というのは、先に述べた「物語の深さ」からも感じられることでもあります。
しかし、こちらでは違った視点から「読み応え」を感じた理由について紹介したいと思います。
まず、はじめにPandoraHeartsは読むにあたって非常に頭を使ったということが挙げられると思います。
この漫画の特徴で、過去の出来事を重要な鍵としているため、度々時間軸が変化します。
そのため、過去の出来事、そしてあらすじでも述べたオズの幻覚が度々発言するようになります。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
それを、現実の世界とのつながり、そして与える影響を考えることが大切になってきます。
また、キャラの見分けが大変です。
見分けと言っても、ほかの漫画で見られる大変さ(作者のレパートリーが少ないため登場人物が似たり寄ったりになる)とは違います。
この漫画は、登場する主要人物ほぼ全員に過去からの人間が、現代において乗り移ったり、またチェインといった人間以外の憑き物がセットとなっていたり、組み合わせとなっているため、よく読んでいないとわからなくなってしまうことがあるのです。
しかし、それらはただ単にバラバラにあるのではなく、この順番で出てくる意味があったのです。
よく読んでいると過去の出来事と現実との繋がりもそうですし、乗り移る、人格が変わるということも全てにおいて物語の終盤あるいは真実へとつながっていたのでとても面白いものでした。
これらのことから、この漫画を読むにあたっては、みなさんも非常に頭を使うことになると思います。
しかし、それはよくある駄作ではなく良い方向でというものです。
そして、最後まで読むと読み応えがあったと思えるものになるので、ぜひじっくりそして一気に読むことをおすすめしたいと思います。
③スピード感がある
そして、最後の魅力になりますが、この漫画はスピード感が感じられるため面白いのです。
スピード感がある理由。それは、この漫画に多数散りばめられている「伏線」。しかもそれがすごいことにあると私は考えました。
次に読む漫画、を探すにあたってみなさんも「おすすめ漫画」だったり、「読むべき漫画」と言った項目で検索をしている人も多いのではないでしょうか?
その中に、「漫画 伏線」で検索する人も多いと思います。
そして、この「漫画 伏線」で検索すると、ほぼすべての伏線がある漫画紹介サイトでPandoraHeartsでランキングされています。
つまり、この漫画は伏線という面でも有名であると言えるでしょう。
さて、この漫画の伏線の何がすごかったのかというと、ほかのおすすめポイントでも紹介した通り、PandoraHeartsは過去の出来事を解き明かすことが、物語の終着点でもある「アリスの記憶」「オズの罪」へとつながっていきます。
そのため、過去の描写、オズの過去の記憶からの幻覚のそのすべてが伏線となっているのですが、そのシーンが半端ないほど描かれているのです。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
例えば、ほかの有名作品で言うと、「名探偵コナン」の黒ずくめの組織との戦いばかりを集めたような感じでしょうか? (間違っていたらすみません。)
つまり、物語の序盤に多くの謎が残され、それが終盤になるに連れ次々と明らかになって行って。
それが違和感なく繋がれているので、凝縮されていてすべての話が、物語の終りへと向かっていっているのです。
それらがPandoraHeartsという作品にスピード感を与え、面白い、先が気になってついつい先が気になってしまう結果になったと思います。
終わりに。
これらが、PandoraHeartsの感想とそしておすすめポイントです。
どうでしょうか?読みたいなと思った人はいるでしょうか?
私は、このまんがは絶対に人に勧めたい作品です。
まだ読んでいない人は絶対に読んで見てください。
最後にもう一度お伝えしたいこととして、PandoraHeartsは全24巻です。
なぜこれを繰り返しお伝えしたかと言うと、この漫画、実は22巻の語尾に次回最終巻!と書いてあるのです。
しかし、実際は24巻が発売されています。
(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)
更に作者も24巻の一言帯で「全然1冊ではまとまらず24巻が出てしまいました。」と述べているように、アフターストリーや短編のまとめではなくガッツリ本編としてです。
だから、まとめて読もうとしている人は、間違いなく24巻揃えて読んでくださいね。