デン爺
今回は、「鬼滅の刃」が最終回を迎えたということで、ネタバレと感想・評価を紹介したいと思います。
最終回のネタバレを含みますので、まだ本誌を読んでいないという人は、先に本誌を読むことをおすすめします。
はじめに
アニメが放送されたことで、大ヒットとなった「鬼滅の刃」ですが、2020年24号をもって最終回を迎え、約4年3か月の連載に幕を告げました。
最終話のタイトルは、第205話・「幾星霜を煌めく命」
と題され、センターカラーで増量の24ページの内容となっていました。
そして、現在(最終話掲載時点)20巻まで発売されている単行本ですが、
同時に最終巻の発売内容に関しても情報が公開され、最終巻は23巻となることが明らかとなりました。
発売時期などについては、また最後にまとめておきたいと思います。
そして、作者の吾峠呼世晴先生は、最終回掲載のジャンプ巻末コメントで、
と残しています。
最終回の内容
まずは、最終回の内容を振り返っておきたいと思います。
最終回は、打って変わって今までの“大正”を舞台とするのではなく、“現代”を舞台とした内容になっていました。
前回の巻頭カラーだっただけに、最終話かと思われた第204話の最後のコマで、“そして時は流れ―…時代は現代!!!”となっていたので、
(引用:https://www.shonenjump.com/)
多くの人が、「現代編が始まってしまうのか」とか、「だらだら引き延ばすことだけはしてほしくない」といった心配する声が多くみられましたが、
その実、内容は、
炭治郎をはじめとする、無惨や鬼との激闘を生き残った仲間たちの後裔に当たる現代の高校生が学校に登校する。
(引用:https://www.shonenjump.com/)
という内容になっていました。
が、コレ、何が凄いかというと、案に炭治郎たちを年などを考慮して現代にあった姿に当てはめているだけではなく、
その後、炭治郎たちはどうなったのか。また、炭治郎が願った平和な世界は訪れたのか。ということを表したものとなっていました。
皆さんはこの真相に気づきましたか?
最終回の感想と評価
さて、最終話の感想ですが、最高でした。
まぁというのも、実は私も“現代編が始まって延ばされるのではないか。”と思っていた口なので、まずはしっかりと内容が濃いまま終わってよかった?です。
作品自体が終わるのは悲しいですが、だらだらと引っ張って駄作にならずによかった。という意味です。
中には、前回が最終回でもよかったのではないか。という感じもありましたが。
(引用:https://www.shonenjump.com/)
最終回は、その後を描かないものと、アフターストーリーを組み込むものと、2通りがありますが、「鬼滅の刃」は後者でした。
しかしその中でも、第205話は先ほど言った通り、「その後、炭治郎たちはどうなったのか。」また、「炭治郎が願った平和な世界は訪れたのか。」ということをあえて現代を描くことで、
直接ではなく倒置的な表現となっているという、凄い内容で大満足でした。
実は、私はこの真相に1回目に読んだ時は気づきませんでした。
炭彦をはじめとする、炭治郎らの後裔が高校に登校をする過程で、他の作品の最終回に見られるような感じで、それぞれの特徴から現代に当てはめて一通り登場してくる。という表面上のものしか分かりませんでした。
しかし、それではそのまま前回の続きで“大正”を描けばいいし、“現代”に物語が移行する意味がない。
また、禰豆子の後裔に当たる燈子がカナヲの後裔に当たるカナタに惚れていることなど、不可解な点がありました。
(引用:https://www.shonenjump.com/)
そこで改めて、「どういうことなんだろう。」と考えてみると、この真相がわかったんですね。
ちなみにですが、少し言っておくと、「炭治郎が願った平和な世界は訪れたのか。」ということは、内容の通り、訪れたということが分かりますし、
(引用:https://www.shonenjump.com/)
「その後、炭治郎たちはどうなったのか。」ということに関しては、炭治郎とカナヲが結婚して、善逸と禰豆子が結婚した。
そして、甘露寺と伊黒さんは願い通り生まれ変わって、結ばれた。ということなどが分かりますね。
そして、それに気付いてもう一度、最終回を読み直してみると、非常に奥深いものとなっていて、素晴らしいものとなっていました。
1話で2度おいしい。とはまさにこのことで、そういったことから大満足の内容となっていました。
また、先ほど「中には、前回が最終回でもよかったのではないか。という感じもありましたが。」と言いましたが、
割と前回を最終回として、第205話は単行本にあるようなおまけの“特別描き下ろしの短編”的な存在と見るのもアリで、
そうしてみると、吾峠先生にはこれを描いてくれたことに感謝しかなく、“あってよかった最高の1話”となるのではないでしょうか。
おわりに
以上が「鬼滅の刃」最終回の感想と評価になります。
また、最後に一言ではとても言い表せないですが、
「鬼滅の刃」は戦いのシーンは迫力満載で、それでいて、炭治郎と禰豆子の絆などをはじめとして鬼殺隊といった人間側はもちろん、敵である鬼にも人間らしい感情が溢れていて、名言となる言葉もたくさんもらって...。
と、素晴らしい作品でした。
10月16日には、映画「無限城編」も公開されますので、
(引用:https://kimetsu.com/anime/)
「鬼滅の刃」に関することが、まだ全てが終わったわけではないですが、作者である吾峠呼世晴先生には、次回作も期待ですね。
そして、はじめに少し触れた通り、「鬼滅の刃」の単行本についての情報も明らかとなり、
最終巻は第23巻。そして、
次巻となる第21巻は7月3日(金)に発売されることが発表されました。
22・23巻の発売時期については、公式HPで後日発表ということでしたが、22・23巻の「グッズ付き同梱版」が10月2日(金)、12月4日(金)に発売されることから、「通常版」もこの日になるのではないかと思われます。
しかし、いずれにしても、どの巻も“売り切れ”必須となることは間違いないので、“予約”を忘れずにしておきましょう!