クラシック漫画の金字塔「のだめカンタービレ」を徹底紹介!

デン爺

今回は、クラシック音楽を題材とした漫画の金字塔とも言える「のだめカンタービレ」について詳しく紹介したいと思います。

この作品は、玉木宏×上野樹里でフジテレビの月9枠でドラマ化もされた大ヒット作品です。

皆さんの中にもドラマなら見たことある!という人や、やっていたのは知っている!という人も多いのではないでしょうか?

そこで、今回は原作である漫画版を、実際に読んで漫画目線での感想や、おすすめポイントも紹介したいと思います。

まだ、読んだことのない人やドラマを見て原作も気になっている人は、ぜひ参考にしてみてください!

はじめに

はじめに、「のだめカンタービレ」の基本的な情報を紹介していきたいと思います。

概要


(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)

「のだめカンタービレ」は二ノ宮知子の作品で、女性漫画雑誌「Kiss」で2001年14号から2010年17号まで連載された漫画です。

全25巻で、本編が全136話、番外編が全10話の計146話で構成されています。(本編は23巻で完結、番外編が24巻・25巻に収録されています。)

ちなみに、第22巻と第24巻はOVAが収録されている特装版が発売されました。

2015年には、二ノ宮のTwitterにて最終回から約1年後が描かれた2ページの番外編も公開されていて、2016年4月号の「Kiss」にも、30代となったのだめと千秋が登場する読み切りの作品が掲載されました。

累計発行部数は23巻の時点で3300万部を数え、アメリカを始め複数の国で翻訳出版もされている作品です。

また、2004年には第28回講談社漫画賞少女部門を受賞しています。

そして、この作品は皆さんもご存知の通り、多数のメディア化もされています。

まずはじめが、テレビドラマ化です。


(引用:https://www.fujitv.co.jp/b_hp/nodame/index.html)

放送時期は2006年10月から12月まで放送され、フジテレビの月9枠でした。

その後、2008年の新春スペシャルドラマとして「のだめカンタービレ新春スペシャルinヨーロッパ」が放送された後、テレビドラマの続編として2009年から2010年にかけ、2部構成で「のだめカンタービ 最終楽章」という形で映画化もされ前編・後編合わせて78億円の好悪業収入を叩き出しました。

また、韓国でもドラマ化はされ、2014年10月から12月まで全16話に渡って放送されました。

そしてアニメ化もされています。


(引用:https://nodame-anime.com/season1/)

アニメは第3期まであり、2007年1月から6月まで全23話が第1期「のだめカンタービレ」。

2008年10月から12月まで全11話が第2期「のだめカンタービレ 巴里編」。

そして、第3期「のだめカンタービレ フィナーレ」が2010年1月から3月まで全11話で放送されました。

そして、最後に高橋椎奈がドラマ版のストーリーを基に小説化し、2006年に発売されています。

ポイント

「カンタービレ」の意味

  • カンタービレはイタリア語を由来とする、「歌うように・表情豊かに」という発送記号であり、のだめの性格を表現している。

あらすじ

親愛なるヴィエラ先生。先生が指揮するウィーン国立オペラ座での《マクベス》。今年こそ見に行きたかった…


(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)

なんで僕は日本位いるのでしょうか…

 

桃ヶ丘音楽大学に通う千秋新一は指揮者になりたかった。

小さい頃からピアニストの父に連れられて世界中の舞台を見てきた。


(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)

そんな千秋はすぐに音楽の虜となり、ヴィエラ先生のリハもよく観に行った。


(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)

ヴィオラ先生はいろいろなことを教えてくれ、千秋は帰国する際、「絶対に指揮者になる」と誓ったのだ。

しかし、千秋は帰りの飛行機が胴体着陸をするという事故に遭遇し、海は泳げないという理由から船にも乗ることができず、日本から出られない体となってしまった。


(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)

さらに追い打ちをかけるように、ピアノ科に入っていたのだが、講師ともめて、彼女にも振られ満身創痍になっていた。

そして千秋は酒に溺れ、眠りについた。

そんな中、千秋はどこかあらともなく聞こえてくる「ベートーベン ピアノソナタ 〈悲愴〉」を耳にする。


(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)

一見したらすごくデタラメ。でも千秋には分かる。

すごい!すげーうまい!

千秋が目を開けるとゴミ屋敷の真ん中で、女がそれを弾いていた。


(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)

ゴミの中で美しき響くピアノ・ソナタ。

気まぐれに。歌うように。


(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)

これが、千秋新一と野田恵の出会いだった。

ポイント

漫画とドラマ

  • お気づきの人も多いかもしれないが、ドラマは漫画と若干違っている部分がある。

主要登場人物

野田恵

愛称はのだめ。桃ヶ丘音楽大学ピアノ科に通う2回生で、明るく、天真爛漫ではあるが、生活態度は凄まじく、のだめの部屋は「汚部屋」ともよく言われている。そのため、隣に住むきれい好きの千秋の部屋によく侵入しては怒られている。しかし、ピアノにおいては天才的で、一度聞いた曲は楽譜なしでも弾きこなせてしまう。その一方で、過去の出来事から、正規のレッスンを一度も受けず、「楽しく」をモットーにピアノ演奏をしているため、コンクールや試験には向いていない。しかし、千秋をはじめとする周りの働きかけでその才能を公の場でも徐々に発揮していく!

千秋真一

幼少期の頃に師匠となるヴィエラ先生の指揮に感銘を受け、指揮者を目指して独学で勉強をするが、過去の飛行機事故の経験から、日本から出れなくなっていた。そんな中で、のだめと出逢い、のだめの弾くピアノに感銘を受ける。それとほぼ同時期に、世界的に有名な指揮者・シュトレーゼマンが日本に来日し、即座に弟子入り。やや難はあったが、実際にオーケストラの指揮を振ることで、経験を積んで千秋の名前が世間に知られていく!
容姿端麗、頭脳明晰に加え、料理の腕も超一流で、よくのだめに振る舞っている。のだめに対してはピアノに対する姿勢とその生活態度からよく罵詈雑言を振るうが、普段の言動とは裏腹に周囲公認のパートナーとなる。

峰龍太郎

桃ヶ丘音楽大学の裏にある中華料理屋「裏軒」の一人息子で、ヴァイオリン奏者。自己酔狂な性格を持ち、1回留年しているため、くすぶっていたが、シュトレーゼマンに目をつけられ、Sオーケストラのコンマスに抜擢される。また、Sオーケストラの後進となるR☆S(ライジング・スター)オーケストラの立ち上げにも積極的に関わり、さらに性格ものだめと似た部分を持ち合わせているため、千秋とのだめの3人で。というセットをよく見る。しかし、千秋とのだめがフランスに渡ってからは全く出てこない。

奥山真澄

アフロヘアーと口ひげが特徴的なティンパニ奏者。演奏の技術は目を貼るものがあり、正確なテンポを刻む様は「人間メトロノーム」と言われるほど。しかし、極度の閉所恐怖症のため、長時間の練習室にこもっての演奏ができないことが欠点。大学の階段で転びそうになったところをちあきに助けられ、一目惚れ。その後、影から千秋を見守るが、シュトレーゼマンの目に止まりSオーケストラに参加したことで、交流を持つようになる。千秋への愛からよくのだめともめっている。ちなみに男。

フランツ・フォン・シュトレーゼマン

世界的に有名なドイツの指揮者で、自身の鋭い音楽性はもちろん、落ちこぼれとバカにされている人間の才能や資質を見抜くほど。しかし、私生活ではわがままで、さらに相当のエロオヤジで弟子入りした千秋も終始振り回される。来日した際、偽名として「ミルヒー・ホルスタイン」と名乗っていたため、のだめには結局最後まで「ミルヒー」と呼ばれる。適当な性格ではあるが、千秋とのだめのキューピット役となるなど、多くの人物の人生の転換となる鍵となっている。

ポイント

のだめのモデルとなった人物は存在している

  • モデルとなった人物は、福岡県でピアノ講師をしている二ノ宮知子のファンの一人で、友人が撮った写真を作者が見たことがきっかけとなり「のだめカンタービレ」は始まった。

感想とおすすめポイントを紹介!

ここからは、実際に漫画「のだめカンタービレ」を読んだ感想と、漫画ならではの観点からおすすめできるポイントを紹介していきたいと思います。

ドラマを見てストーリーは知っているという人も、漫画ならではの凄さや面白さが味わえる作品でもあります。

もちろん、まだ「のだめカンタービレ」を見たことがないという人にも読んでほしい作品であるので、迷っている人はぜひ参考にしてみてください。

おすすめポイント その①・演奏シーンの表現!

まず、はじめに読んでいて「凄い!」と思ったことが演奏シーンの表現の仕方です。

皆さんご存知の通り、「のだめカンタービレ」はクラシック音楽をテーマとした漫画です。

そのため、演奏シーンは本番を始め、練習の場面なども合わせると非常に多く存在します。(むしろ、それしかないっというぐらいに…)

しかし、当然のことながら、ドラマなどと違って「音」は聞くことができませんから、その音楽を表現するのは非常に難しいと思います。

それでも、読んで見るとしっかりと演奏や音楽が聞こえてくるようになっていて、パラパラと飛ばしてしまうのではなく流れに沿って読むことができます。


(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)

それはなぜか、

読み終わって改めて見てみると、演奏シーンではあえて背景を描いていなかったり、音を擬音やありふれた表現で文字にしているのではなく、絵だけで、それらを書いていないといった工夫が多くなされていました。


(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)

つまり、あえて余計なものを引いて描く表現によって読者に、その音楽に対する想像を高めさせ、単調なシーンにならないようにされていたのです。

また、オーケストラの演奏シーンでは、様々な角度や焦点を当てた描き方がなされているため、毎回飽きずに読んでいられます。


(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)

これらは、作者である二ノ宮自身がクラシックについてあまり詳しくないため、一度目に聞いた感動を、読者にも味わってほしい。しかし一方で自分のい感じたイメージにとらわれてほしくない。

という思いから、このような描き方にしているそうです。

このように、あえて描かずに読者の感性に任せる。といった描き方。さらにそれらを豊かに考えることができるように、様々な視点を取り入れる。

これらによって、漫画では単調になりがちな音楽シーンでも入り込んで読むことができます。

こういった音楽漫画は数少ないので、非常に面白いと感じることや充実感を味わうことができたので、おすすめポイントとして上げておきたいと思います。

おすすめポイント その②・クラシックを知らなくても大丈夫!

この作品には、一般的な人には絶対にわからないだろうというクラシック音楽の曲名や、音楽記号などが多く登場します。

例えば、

  • モーツァルト交響曲第31番〈パリ〉ニ長調
  • シューマン〈マンフレット序曲〉115番

などが作中に多く存在します。

これらは、音楽に精通していない人には絶対にわからないと思います。

しかし、大丈夫です。

「のだめカンタービレ」では、これらの曲が作られた背景や、作った人の感情などが細かく調べられていて、作中で説明や解説などを踏まえて基本的な情報が組み込まれています。


(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)

また、演奏記号などにおいても※印などで、注意書きとして補足説明がなされているため、心配ありません。


(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)

なので、クラシック音楽について詳しく知らないという人でも、楽しんで読むことができます。

そして、すごい!と思わせる部分は、それらの解説などが決して形式的になっていないということです。

普通は、若干物語から独立しがちになる説明部分ですが、しっかりと話や絵、の中にコマ割りとして溶け込んでいます。

このことにより、それらの情報は読み進めるに連れて自然と入っていくるので、「知らない。」と言う人でも、面白く、苦にならず読むことができます。

残念な部分も…

最後に、「のだめカンタービレ」が名作であるからこそあった、残念だな。と思った部分を紹介しておきたいと思います。

残念と思った部分、それは、終わり方です。

どういうことかというと、物語の中間地点で、千秋はのだめの催眠術治療により、飛行機に乗ることが可能となります。

そのため、かねてから念願であったヨーロッパ・フランス・パリにのだめと一緒に渡るのですが、そこから勢いが落ちて失速気味になっていきます。

日本にいた頃は、それぞれのキャラが立っていて、ラブコメ要素も多くスピード感があって面白かったのですが、ヨーロッパに渡ってからは、細かな感情の部分が多く描かれるようになっていき、のだめの自由奔放なキャラがあまり活かせていないように感じました。


(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)

そのため、読んでいて日本にいる頃と比べて若干まどろっこしくなっていきました。

そういった部分は面白いと思う作品であるからこそ、残念に思いました。

ここからはネタバレとなってしまう内容が含まれますので、伏せ字にしておきたいと思います。

まだ、「のだめカンタービレ」を読んだことが、見たことがないという人は注意してください。

 

そして、もう一つ残念だったのが先に行った通り、終わり方です。

どういうことかというと、私はてっきり千秋とのだめがコンサートの大舞台でピアノ協奏曲または、指揮者とピアノという関係で大成功を収めるといった展開であるだろう。と思っていました。

しかし、実際はのだめはシュトレーゼマンとコンサートをし、千秋はそれを知らない。

でも、そのコンサートは素晴らしく成功を収めて、いつもの日常に戻っていくという展開のラスト1巻でした。

もちろん、こういった展開も良いとは思いますが、個人的にはこれだけ連載当初から二人の恋や音楽を中心とした関係で広げて来たのだから、王道的な展開でも良かったのではないかと思いました。

読んでいても、やはり山場にかけるというか、煮えきらない感じがしたので、個人的には残念に思いました。

しかし、念の為に言っておきますがあくまで個人的な感想でありますし、それまでの部分は十分と言ってよいうほどおもしろ作品です。

おわりに

終わりに、この作品は確かに残念な部分もありましたが、それはほんの一部で、非常に面白い作品です。

また、「のだめカンタービレ」はじめはスピード感がある展開で、中盤からはゆったりとした雰囲気に変わっていきます。

そのため、読むに連れてのだめの世界観に引き込まれていきます。


(引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/)

そして、オーケストラコンサートのシーンにはその壮大さから感動すら感じる部分があります。

みなさんも、クラシック音楽と恋愛をテーマとした二ノ宮知子の大ヒット漫画「のだめカンタービレ」を読んでのだめワールドを感じてみてください。